Radioheadの新作ダウンロード

そうそう書き忘れていました(ってか、昨日のゼミで学生が話していて思い出した)、Radioheadが新作アルバム「In Rainbows」を昨日(日本だと今日?)から発売しています(そのハズ)。ユニークなのは、店頭などでのCD販売はナシで、ダウンロード販売のみ、しかも値段はリスナー(ダウンロードする人)が決めてね、というシステムね。

ダウンロード・サイトは現時点で全然繋がらないので(笑)、写真は12/3からUS$82で販売される予定の豪華特別ボックス・セットね。このパッケージには、ダウンロード版と同じCDとアナログ・レコードに加えて、ボーナス盤的なCDとレコード、デジタル・フォト、その他イロイロと入っているそうです。これも彼らのサイトからの直販のみらしいです。

radiohead-inrainbows.jpg

Radioheadは2003年以降、いわゆるレコード会社とは契約していないそうなので、虎視眈々とこの日を狙ってたんでしょうね。Princeのご乱行の時にも書いたけど、Radioheadもデジタル・コンテンツの特性を、きちんと実証しています。Princeは無料バラマキ作戦で、Radioheadは評価(あるいは賞賛)システムだけど、いずれにしても、デジタル・コンテンツそのものに価値はない、あるいはデジタル・コピー自体は本質的にタダってことです。

そして、ボックス・セットが示しているのは、アナログ・コピーにはプレミアムが必要ってことだけど、これは古典的な価値システムなので、分かり易いですよね。逆に言えば、単なる大量コピーであるフツーのCDは、これまた価値がないことを示している訳です。

古い体質のまま空回りし続ける著作権業界は、これまた古いメディア(CD/DVDとか放送とか)に依存できると思い込んでいるらしくて、未だに9回コピーとか10回コピーとか言ってますけどね。でも、誰も古いメディアを使わないんだから、足元にはもう波はありませんよ〜って人の心配しなくてもイイか(笑)。

ちなみに、経済には詳しくないけど、今の著作権業界って金本位制みたいな気がするな。しかも、業界には金準備がないから、幻想の金本位制だね。経済界では1971年に起こったドル・ショック(金本位制から変動為替相場制への移行)が、まだ起っていないってことは、この業界は30数年は遅れてるってことになります。

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