iSCSynthに大期待!

iPhone SDKではオーディオへのアクセス方法が複数ある上に、凝ったことをしようとすると大変です。MSPやSuperColliderなら10分でできることが丸1日かかっちゃう。オーディオ入出力のAPIはあっても、オーディオ・シンセシスのためのAPIは皆無だからね。サイン波を鳴らすだけでも、自分で計算しなければならないワケ。OscillatorEchochopsは地道に自前でシンセシス(というレベルではない)してるんだけど、その路線を続けるほど酔狂じゃない。

そこで既存のオーディオ・ライブラリを利用したいわけだけど、これまた適当なものがない。これまでの例で言えば、PocketGuitarが採用したSTK (Synthesis Toolkit)はC++ベースなので面倒ってか、言語として好きではない。RjDjが利用しているPd (Pure Data)もイマイチなのは、MSPからすれば貧弱過ぎるし、以前にThe Breadboard BandでiPod Linuxで使ってヒドイ目にあったから(笑)。NeXT時代から使われていたMusicKitはObjective-Cベースで一番素性が良いけど、近年アップデートされていないのが不安を誘う。

そんなこんなで思いあぐねていたところ、SuperCollider (scsynth)のiPhoneへの移植情報がSC-MLに出ていました。SuperColliderはシンセシスの機能の豊富さや記述能力の高さでは当代ピカイチだから、これは期待せざるを得ないですね。これで他のライブラリが吹き飛んでしまいました。現状ではパフォーマンスの改善が必要だそうですが、今すぐにでも使ってみたいところ。Axel Balleyさんが取り組まれていて、協力者募集中とか。

SuperColliderも主要部分はC++で記述されていて、オーディオ入出力はCore Audioに対応しているので、iPhoneとの親和性が良いハズ。だから、随分以前にSCマニアのtn8さんに誰か移植していないの?と尋ねたんだけど、その時はそんな動きはナイとのことで悲しい思いをしていました。でも、もう大丈夫(?)です。

iSCSynthに大期待!」への2件のフィードバック

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