ワールド・プレビュー中のセカイカメラ@roomは、2日目に入って安定度がグンと増しました。前日のWi-Fi状況をフィードバックして調整を重ねていただいたPlaceEngine by クウジットの皆さまに大感謝。クウジットさんとはロケーション・アンプ以来何かとお世話になっていて、CCCity GamesもPowered by PlaceEngineですね。もちろん、頓智・チームもがんばりました。
初日も悪くはなかったのですが、さすがに仮設の現場では予想しきれない状況もあります。もともとドサ回りの現場に慣れている私は涼しい顔をしていましたが、クリティカルな部分を担当している人は眉間に皺どころの騒ぎではなかったようです。華やかな表舞台の裏では、必死にモニタリングと分析が続いていました。
一方、セカイカメラの魅力は、iPhoneをかざすだけで世界の見え方が一変してしまうこと、そして手軽に現実と情報を結びつける間口の広さだと思います。周辺で恐る恐る覗いていた人にiPhoneを手渡すと、誰もが表情がパッっと明るくなるようです。roomはファッション・イベントなので、この手のもの(メディア・テクノロジー)は苦手と仰る方が多いのですが、そんな人でもすぐにエア・タグを開いたり、新しいエア・タグを貼付けたりされていました。
おかけでアっと言う間に空間がエア・タグ満杯になるのですが、それこそ当初から望んでいた状況で、それが私(たち)の出発点だと思います。今回は簡易な操作感を優先して、オフィシャル・タグ優先とか最新タグ優先といったエア・フィルタがデフォルトで機能しているので、カオスよりはちょっと手前の状態に保たれていますけどね。
もしもセカイカメラがアート志向だったら、手に負えないほどの状況を明確に見せると思いますが、ある種のソリューションまで提供しているのがプロダクト志向の所以です。そんな切り分けをきちんとしなければ、何を作っているのが訳が分からなくなりますから、それは心得ているつもり。明日もセカイカメラはガンバリます。
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