SIMズの変身

iPad 3GとiPhone 4に採用されているSIMカードは、従来(仮にminiSIMと呼ぶね)よりも一回り小さなmicroSIMと呼ばれるもの。だけど、金属端子部はコンパチなので、miniSIMをくり抜けばmicroSIMになるし、microSIMにアダプタを被せればminiSIMとして使えるハズ。そんなわけでやってみました、SIM変身の術〜!

まずは、PDA工房さんのmicroSIMアダプタを購入。それで、iPhone 4のmicroSIMを取り出して、アダプタを被せてminiSIMトレイに載せる。これをiPhone 3GS(あるいは3G)に装着すれば、何事もなかったかのようにmicroSIMが3GSで使えます。アダプタがmicroSIMを保持するわけじゃないので、脱落防止用のシールを裏面に貼るんだけど、そうするとトレイの出し入れがやや窮屈になる。だけど、シールなしだと安定しないので、ちょっと不安な気分になります。

microsim_adapter

逆に、3GSのminiSIMにカッティング・シールを貼付けてガイドにして切り抜けば、microSIMの出来上がり。これをmicroSIMトレイに載せれば、iPhone 4で使えます。私は普通のカッターでグイグイ周辺を切り取って、縁をヤスリで整えました。以下の写真では、左がminiSIM、右がmicroSIM、そして中央がmicroSIM化した元miniSIMです。

sims

いずれの場合も、音声通話もデータ通信も問題なくできちゃいます。どんな用途に変身技を使うのかは各自考えてくださいね。もっとも、iPad 3Gは音声通話ができないし、iPad 3Gに付属のmicroSIMをiPhoneに差しても音声通話はできませんよ。さらに、異なるキャリアや異なるデバイスのSIMカードが使えるとは限りませんからね。

それから、miniSIMとmicroSIMの形状データは探せばあるので、アダプタはプラスティック板などで自作してもいいかも。また、専用のSIMパンチ(microSIMカッター)も販売されていますね。専用工作機が発売される程に大きな需要があるってこと? 世界中でminiSIMが裁断されてmicroSIM化されているなら、ちょっと楽しい。

ちなみに、SIMカードはもともとクレジット・カードの大きさだったそうです。鞄みたいな自動車電話とか移動式電話の時代ですね。今でもクレジット・カード大の枠が付随していますが、あれは元祖SIMカードへのアダプタなんでしょうね。つまり、3種類の大きさのSIMカードがあって、いずれも金属端子部は共通しているってことだと思います。SIMロックは諸悪の根源のように言われているけど、それはデバイス側の問題であって、SIMカード自体は意外とイイ奴のようです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA