Maxの実父と言うか異母兄弟と言うか良く分からないですが(笑)、Pd (Pure Data) はMaxに似たビジュアル・プログラミング環境。MaxとPdは同じとも言えるし、全然違うとも言える、なかなか奇怪な関係にあります。詳しくは面倒なので省略。パッチと呼ばれるグラフィカルなプログラムはこんな感じ。
それで、このPdをiOSで動かそうというプロジェクトがPd for iOS。以前はRjDjがPdベースってことで少々話題になりましたが、その一般化が進んでいるようです。ただし、現時点ではアルファ版なので、いろいろバギーだったりします。
Xcode 4でPd for iOSを試すには、次のような手順になります。
- Xcodeを起動し、Organizerを開き、Repositoriesを選ぶ。
- 左下の+ボタンをクリックし、Add Repository…を選ぶ。
- Nameは Pd for iOS、Locationは git://gitorious.org/pdlib/pd-for-ios.git と入力し、Addボタンをクリック。
- 左側のリストの Pd for iOS を選択し、Cloneボタンをクリックして、クローンを作る。
これでpd-for-iosというフォルダが作られますが、もう少し作業をする必要があります。これはREADME.txtに説明されている通りです。
- ターミナルを起動する。
- cdコマンドでpd-for-iosフォルダに移動する。
- 次の4つのコマンドを実行する。
- git submodule init
- git submodule update
- git pull
- git submodule update
これでPd for iOSのインストールは完了。後はPdTest01やPdTest02などのサンプルを試してみてください。まぁ音が鳴ったり、鳴らなかったりしても文句を言う筋合いじゃないですね。Pdはオープンソースのフリーウェアであり、伝統的に自己責任&自己解決が原則ですから。
個人的にこの手の試みで興味があるのはGUIの扱いなのですが、Pd for iOSはInterface Builderを使ってGUIアイテムを貼付ける正攻法。そして、アクションやアウトレットを定義して、専用のメソッドでPdのrecieveオブジェクトに送り込みます。なんだか豪快な感じもしますね。
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