noatiklは公案の復活

その昔、SSEYOって会社がKoanと言うMIDIソフトを出してました。いわゆるアルゴリズミック作曲ツールで、Mみたいなものだけど、アンビエント寄りのダラダラ音楽生成に適していたと思います。Brian Enoが使ったことで多少は注目されたものの、コイツはMac版も含めて阿呆Windows丸出しの使い辛いGUIでトホホだったんです。その後、別会社に買収されて、PDAやケータイ向けの音楽システムを目指してたみたいだけど、鳴かず飛ばずでした。

で、そのKoan(公案)の復活が、intermorphicnoatikl(変なネーミングは健在)。チュートリアルには沢山のビデオがリンクされているし、ダウンロードして30日間の試用ができますので、興味があれば試してみてください。他に歌詞ジェネレータらしいliptiklとか、照明ジェネレータらしいoptikl(未リリース)ってのもありますね。

noatikl.png

noatiklの第一印象としてはモダンなGUIデザインなんだけど、実際にはKoanとそれほど変わってないっぽいです(苦笑)。新しい皮袋に古い酒を入れたってとこかな。スタンドアローン・アプリケーションの他に、VST、AU、DXiなどのプラグイン版があるのは便利かも。

ただ、それじゃオマエは使うのか?と尋ねられると、きっと使わないんですけどね(笑)。だって、コンセプトからインプリメントまで、すべからく古過ぎ!ですから。しかし、石の上にも3年どころか、同じことを17年間も続けているのはスゴ過ぎます。Mと並んで生きた化石として珍重されるかもね。いつか花開くのか、歴史に埋もれるのか、それは神のみぞ知る…ってことで。

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