コンピュータ音楽序説

海外から小包が届いたので例のアレかコレかと思いきや、Nick Collins氏の新著「Introduction to Computer Music」でした。この書籍は400ページ弱の分量ながら、網羅的かつ濃い内容になっています。この手の制作や研究をしている人はマスト・ハブでしょう。赤松のincubatorやSnowflakesなどもチョコと取り上げられてます(感謝!)ただし、DTMやDAWな人は目が点になるでしょう(念のため)。

introduction-to-computer-music

詳しい目次はココにありますので、ここでは章立てだけを掲載しておきますね。各章の構成を見て行くとお腹一杯な気分になりますが、思わず詳しく読みたいと思うハズ。図版や数式、そして各種資料もたっぷり収められていますので、眺めているだけでナイスなヒントが浮かんで来るかもね。

Chapter 1: Introduction
Chapter 2: Recording
Chapter 3: Analysis
Chapter 4: Processing
Chapter 5: Synthesis
Chapter 6: Interaction
Chapter 7: Networks
Chapter 8: Composition
Chapter 9: Modeling
Chapter 10: Conclusions

ちなみに、同氏はKlipp AVとして何度か来日して公演したことがありますし、IAMASでも講義や演奏をしてくれました。かつてはSuperCollider使いとしても有名で、BBCutなどグレートなライブラリを書いてましたね。最近はSuperCollider はダルいので、もっぱらObjective-Cでオーディオ処理を書いているとか。iPhoneアプリケーションも iGendyn(クセナキスの理論による音響合成)やTOPLAPapp(ライブ・コーディング的な音楽パズル)を作っていますね。いずれもApp Storeから無償ダウンロードできます。

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