NOOKはUS最大の書店チェーンであるBarnes & Nobleが開発&販売中の電子書籍リーダ。なんとなくオシャレな雰囲気ながら、E-InkとLCDの合わせ技やAndroidベースなど一筋縄ではいかない、ちょっと気になる存在。
そのNOOKというかBarnes & Nobleが最近始めたPubIt!なるオンライン・サービスでは、アグリゲータなしに個人出版が可能になりました。これは朗報!なのですが、結論を先に書いておくと「簡単っぽいが日本からは難関もあり」と言うのが現状のようです。
PubIt!を利用するには、まず同サイトにログイン。これはNOOK購入時のBarnes & Nobleのアカウントがそのまま使えましたが、新しくアカウントを作ってもいいですね。次いでコンタクト情報や出版者情報を登録して、契約条項に合意と続きます。ここまでは快調。
しかし支払情報を登録するところで私は沈没。US納税者ID(SSN/ITIN/EIN)だけでなく、USでの銀行口座やクレジット・カードが必要なのでした。現住所はUS国外でもOKなんだけど、口座等がUSオンリーってのはイマイチですね。某シティバンクにUS口座開設をお願いしてみたけど、いろいろと挙証資料が必要だそうで、簡単には作ってくれません。
もうひとつの問題は、NOOKでの日本語書籍の作成です。NOOKはePubをサポートしている(それがメイン?)けど、iBooks用に制作した「aのかたち」をそのまま転送すると本文が文字化けてしまいます。日本語テキストはEUCでという情報もありますが、今のところ正しい表示に成功していません(【追記】参照)。
ちなみに、NOOKでは日本語PDFは問題なく表示されます。でもPDFじゃね〜ってことになってます(笑)。またNOOKはデバイスだけでなく、iPhone、iPad、Android、PC用のリーダ・アプリケーションもあります(Mac用はないみたい【追記】参照)。ただ、iPadなどでは自分で作成したePubを転送することはできないのでプレビュー用途には使えません。
と言う訳で、まだまだ課題があるのですが、NOOKでの日本語ePubの表示やPubIt!での日本からの出版に成功した方は、ぜひ情報をくださいませ〜(懇願)。取り敢えず、B&Nには要望を送っておきます。
【追記】Mac用のNOOKアプリケーションはまだないようですが、Barnes & Noble eReaderとNOOKstudyというアプリケーションが提供されていました。
【追記】北川さんからコメントをいただき、NOOKで日本語表示ができるようになりました。
その手順を再掲させていただきます。
1. calibreでePubファイルを開き、その本を選択する。
2. 「本の変換」ボタンをクリックし、「外観」の設定を選ぶ。
3. 「Extra CSS」欄に「Asian Languages」(nookdev.com)のCSSコードをコピー&ペーストする。
4. OKボタンをクリックして、ePub ファイルを変換する。
はじめまして。
NOOKでの日本語ePubの表示について、もう解決されているかもしれませんが、一応ご参考までに。
http://sites.google.com/site/arctica0316/family-blog/nookdenihongofontogaumekomaretenaiepubwohyoujisuru
北川さん、コメントありがとうございます。明日にでも試してみますね!
北川さん、日本語表示ができました。ありがとうございました〜!
お役に立ててよかったです。
書き忘れてましたが、実はこのフォントだと一部の漢字が中国語の字体で表示されます(例えば、この投稿の画面写真だと「直感的」の「直」)。
自分としては、読めないことはないのでまあいいや、と思っているのですが…もし解決方法が見つかったらまたコメントしますね。
北川さん、なるほど、なんとなく字面に違和感があったのですが、そのせいだったのですね。勉強になります。