新作AirCameraがリリースされました。LAN内のiPhoneのシャッターを同時に切る超絶?アプリです。何台ものiPhoneで同時撮影すればギガピクセル写真とかパノラマ写真とかオブジェクト写真が簡単にできちゃいます。高価な特殊撮影装置が必要だったけど、これからはiPhoneを集めるだけ。一人で何台も持ってる人は少ないでしょうけど、皆で集まってAirCamera撮影大会しましょう!ギネスにも挑戦できる?
AirCameraはOSCプロトコルなのでコンピュータから制御できます。サンプル・アプリケーションはサポート・サイトにあります。例えば、AirCameraControlのSequential Snapボタンがマシンガン撮影です(複数台のiPhoneが必要)。
OSCを扱えるプログラミング言語はたくさん。Maxな方、Processingな方、SuperColliderな方、QuartzComposerな方、Flashな方、Pythonな方、Rubyな方、Javaな方、Cな方、その他いろいろな方、対応アプリ書いてください。さらにネットワークやセンサーと絡めることもできますね。Tweetで撮影するとかドアが開くと撮影するとか。
もちろん、AirCameraはコンピュータなしでも大丈夫。ツールバー中央の撮影ボタンを押せば、その瞬間に全台がシャッターを切ります。その他すべての操作が連動します(写真アルバムの操作は除く)。また、すべてのAirCameraは設定が連動します。これで1台ずつ設定する手間が省けてシアワセ。コンピュータから設定を変えてもいいですよ。
何台ものiPhoneで撮影はできても、その後に写真を吸出すのが大変。なのでFlickrへの自動投稿機能を備えています。タイトル、説明文、タグが設定できて、iPhoneの名称とIPアドレスが自動付加されます。なので、AirCameraで撮影した素材写真群をギガピクセル写真やパノラマ写真に自動的に繋げるFlickr対応アプリも欲しいところ。Photoshopなどで根性で繋いでいただいても良いわけですが。
そんなこんなで、AirCameraを使って面白い写真を撮影された方や対応アプリケーションを作成された方は、是非お知らせください。サポート・サイトで紹介させていただきます。もっとも、伝統的な撮影方法にしか興味がない人にはAirCameraは無用の長物です。ビットの無駄使いとお呼びください。
【AirCameraで(簡単にor がんばれば)できること】
- 両眼視差によるステレオ写真
- 映画マトリックスのマシンガン撮影
- 映画の元祖、マイブリッジの高速度撮影&連続撮影
- コンピュータ制御の微速度撮影や条件撮影
- 超高解像度で拡大し続けても細部が見えるギガピクセル写真
- 全周360度どころか全天360度(と言うのか?)のパノラマ写真
- 物体をグルグル回せるVRオブジェクト・ムービー
(from Wikipedia)
【AirCameraのよくある質問の答え】
- AirCameraでの同時撮影数は理論上、無茶苦茶たくさん、です。
- ギガピクセル写真撮影には3GSが342台必要です。
- ギガピクセル写真撮影には3Gが560台必要です。
- 同じユーザであれば、何台でもAirCameraをインストールできます。 iPhoneの台数分の代金がかかるわけではありません。
- AirCameraは初代でも3Gでも3GSでも動作します。それらの混在も大丈夫です。
- AirCameraの制御ができない場合は、LANのポート56000番が閉じている可能性があります。そのポートを開放してください。
- AirCameraはWAN(遠隔地同士)でも動作するはずですが、ファイアウォール等でポートが閉じられている場合は通信ができません。
- 連動はWi-Fi接続時のみですが、Flickrへの自動投稿は3G接続でもできます。
- 野外などWi-Fiがない場所では、モバイルWi-Fiルータを利用できます。例えばコレ。
- MacBook (Pro) の「ネットワークを作成…」もモバイルWi-Fiルータになります。
ところで、写真系や美術系の学校でAirCameraワークショップしましょうよ。ン十台持ち込むからね。参加者は撮影方法を考えて実践してポストプロセスまでやる。一眼レフばかりがカメラじゃない。手も足も動かすし、右脳も左脳も動かすことになるよね。
なお、AirCameraはセカイカメラともエアタグとも関係ありません。開発コードネームはAirCamで、ナントカCameraって山ほどあるから避けたい。でも、ここはやっぱエアカメラしかないと勇気を振り絞りました。ただ、頓智・から類似商標で訴えられないか心配で夜も眠れない(嘘)。
【補記】この記事はTwitterでのポストを編集しました。
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