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2061:Max5オデッセイ

右のサイドバーにMax5変更点を追加しました。書籍「2061:Maxオデッセイ」の内容に関して、Max 5で変更になった箇所をまとめています。そして、ダウンロードに2061:サンプル・ブラウザのMax 5対応版を登録しました。いずれも完璧ではないと思います(そうそう、完璧なんて有り得ない)ので、今後も随時アップデートしてきます。何かお気づきの点がありましたら、どうぞお知らせください。

 かつてのサンプル・ブラウザは、本来日本語をサポートしていないMax 4.6で日本語処理をしていたので、これをそのままMax 5で開くと、以下のように文字化けてしまいます。サンプル・パッチも大半が問題なく動作するんだけど、微妙な見かけの不具合を修正しながら、数百個のパッチをMax 5形式で保存し直していました(涙)。

残るは、2061:オブジェクト・ブラウザですが、これをMax 5用にパッチを変更するのが良いのか、Max 5の新しい機能(例えば、ファイル・ブラウザ)に統合するのが良いのか、決めかねています。もともとオマケだったし、このままフェード・アウトでも良いかもね。

「コードリソース」という本

懐古趣味またはジジイ趣味ながら、昔々「コードリソース」という本を書きました。その中で、AfterDark(スクリンー・セーバ)のモジュールのプログラミング方法を解説していて、その題材がオーディオ入力の音量をピクセル化でした。昨日公開したavTracks.appと基本アイディアは同じ、と言うか、これを思い出しながら作ってたワケね。

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同じネタの使い回し、進歩ナシという気もしますが(笑)、新しい皮袋に古い酒を入れる(あるいは、古い皮袋に新しい酒を入れる)とどうなるかは、とっても興味があることです。aka.iphone.appsで試していることの半分はソレですね。ただし、もともとのマタイ伝(たぶん)では、新しい酒は新しい皮袋でなくっちゃね〜ってことらしいです。

最近お気に入りのMacBook Airも素晴らしいけど、iPhoneに比べれば古い皮袋っぽく思えてしまう。これは、ポケットに入らないことキーボードがあることが大きいんじゃないかな。特に、キーボードが諸悪の根源のような気がする。だから、悪評が明らかに予想されながらも、Blackberryのような物理的キーボードを排したiPhoneはエライ。そして、次のApple製品はキーボード・レスだと勝手に予想中。

ここにこそ未来への意思があると思うよ。オリジナルMacintosh(あるいはLisa、Alto)のマウスによって、操作のためのキーボード(テキスト)を排したように、次の段階として、メッセージのためのキーボード(テキスト)を排したのがiPhoneだと思うワケね。次なるものが、単純にオーディオ・ビジュアルなのかどうかは、まだ分からないけどね(それが分かれば苦労はしない〜笑)。これはコンピュータ終焉論の観点のひとつだと思う。

と、話がソレまくっていますが、この本ではリブチンスキー効果のPremiereプラグインとか、スクリーン上のピクセル値を読み取るMaxオブジェクトなども作っています。先日、世界で初めてMaxで画像解析をしたのはオマエだ〜とRichard Dudas氏に言われて、ハテ何のことかと思いきや、このオブジェクトのことでした(はーと)。

なお、この本は1994年という大昔の出版なので、今や実用性はゼロに近いものの、メディア考古学的な価値はあるかもね。図書館でチェキット!

iPhone Open Application Development

「iPhone Open Application Development」なる書籍が刊行されるそうで、日本のAmazonでも予約注文できるからワン・クリック。でも、刊行予定が5月なので使えないな〜と思いながら調べてみると、出版元のO’REILIYのサイトでは、Rough Cuts版のオンライン購入ができるようになっていました。

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このRough Cutsでは、正式出版前の書籍をオンライン閲覧またはPDFダウンロードして、いち早く読めるとともに、読者からのフィードバックを著者が反映できることを狙っているみたいです。言うならば、書籍のベータ版ですね。Rough Cuts版から正式版へアップグレードできるのか、フィードバックは対価として評価されるのか、といった疑問もありますが、なかなか良い仕組みだと思います。

実際、この本ではJailbreakやtoolchainについて書かれていて、正式SDKが公開されると大幅に事情が異なるであろう内容が少なくないですからね。つまり、紙として出版される頃には、書籍としての価値が半減しかねないので、オンラインで素早く出版するのは読者にも筆者にも出版社にも、それぞれメリットがある訳です。

この他にもSafari Books Onlineという有料電子図書館もあって、各種オンライン・サービスが充実しています。このような出版のダイナミズムでは、日本は相当遅れを取っていますね。同じO’REILLYでも、オライリー・ジャパンには日本版のSafari Books OnlineもRough Cutsもないですしね。

それで、元に戻って「iPhone Open Application Development」の内容は、すでにWeb等で公開されている各種情報を手際良くまとめた雰囲気で、ザッと目を通した限りでは、ビックリするような事柄はないようです。だから、Webサーチの達人には新鮮味がないでしょうし、分散している情報を探し出すのに辟易している人には有り難い内容だと思います。ま、今日の書籍ってそーゆーものですね。

笑っちゃったのは、チョット見(Preview)では本当にサワリしか読めないし、お試し無料登録したSafari Books OnlineではRough Cutsが読めない(たぶん)し、結局Rough CutsのEarly Access権を$19.99で購入せざるを得なかったことです。それでようやく読めるようになった内容は、大半が知っていること(&知りたかったことは載っていない)でした〜という結果ね。O’REILLYさん、うまくやってます(苦笑)。でも、学べることもイロイロとありそうなので、損した気分じゃないですけどね。

Firmware 1.1.3でのaka.iphone

iPhoneをFirmware 1.1.3へアップデートされた方へaka.iphone情報。akaRemote 2.1 (aka.iphone / Experiment 2.1)は初期設定が更新されないか、最悪実行時エラーになるかも。他のアプリは大丈夫な気がします。US特派員は未アップグレードで、実際の動作確認はできていないそうで、単なる推測なんですけどね。

Firmware 1.1.3では、これまでのrootユーザではなく、mobileユーザとしてアプリケーションが実行されるそうです。初期の頃に作ったakaRemote 2.1は、直接/var/root/Library/Preferences/下にパス名を指定して初期設定(Preference)ファイルを読み書きしている(しかも、標準的なファイル名じゃない)ので、ちゃんと動作しないんじゃないかな。他のアプリは初期設定を使っていなかったり、パス指定をしないNSUserDefaultsクラスを使っているので、問題がないハズです(祈)。他にも落とし穴があるかもしれません〜大変大変。

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ちなみに、当初はAppleが脱出経路を塞ぐのを懸念して、公式SDKが出るまでは脱獄方法を公開しないというのがiPhone Devチームの方針だったのですが、参加していた一人(?)が抜け駆けして公開しちゃったらしいです。当然のことながら、他の人からは非難囂々なんだけど、これは以前にもあった話ですよね。しかも、公開された方法はバグだらけなので、近日中に本家版を公開することになったみたいです。まぁ、真相や各自の意図までは分からない(しかも私は英語力微弱)けど、これもまた砂場ではない現実の(無茶な)世界ですね。

Alarm.app登場

スウィーニー・トッドを観ながら思いついたのが(2階から地下へ◯◯が落ちるシーンね!)、自由落下検出機能付きのiPhone用警報器、Alarm.appを作りました。このアプリを立ち上げておけば、iPhoneを落とした時にアラームが鳴ります。瞬時に反応できれば、iPhoneを破損から救えるかも。危機が迫った時には、スクリーンにタッチして手動で鳴らしてもいいです。って、ちょっと無理があるな〜そのうち、バックグラウンドで実行できるようにしますね(できるのか?)。

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さすがに慣れてきたので、この程度ならコーディングには1時間もかからないものの、グラフィックスを作るのに数時間かかるのがツライところ。デジカメで非常灯を撮影したり、Poserで説明図を作ったりね。まぁ、素人なりに楽しいような、やはり面倒臭いような複雑なキブンです。iPhone落下中の写真も撮りたかったんだけど、まだうまく出来ていません。

それから、警報の画像はともかく、音のタイミングはかなりダメダメで気持ち悪いです(すみません〜)。performSelector:withObject:afterDelay:の時間精度の問題なのかもしれないし、AVControllerのレイテンシーの問題なのかもしれない。AVControllerをsetRepeatMode:1にすればループ再生できるけど、ループが終端に達した時のコールバックがない(よね?)ので、画像との同期ができない。この程度のことでも、Audio Queueを使わなければならないのかな?

Taking Your iPhone to the Max

Erica Sadun女史が執筆している”Taking Your iPhone to the Max (Technology – Action)“という書籍が、もうすぐ発売されるみたいです。一瞬、iPhoneをMaxに繋ぐ本、aka.iphoneと一緒?、なんてニッチな!って思いましたが、iPhoneを最大限に活用しよう〜ってことのようです(笑)。

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勝手アプリ界のクィーンたる彼女のことだから、ハッキング&プログラミング全開バリバリ本かと思いきや、必ずしもそうではないかも。USアマゾンのEditorial ReviewsのWhat you’ll learnには次のような項目が挙げられています。

iPhone basics
E-mail, voicemail, and using iCal
Surfing the Web with iPhone using Safari
Expanding the main menu using third-party software
Using iTunes, games, and iBooks
Connecting to the TV and ripping DVDs
Hacking OS X to run apps on the iPhone
Getting contract-free VOIP
Saving on accessories and what you really need

となると、ちょっと期待外れの感もありますが、実際にはどうなっているか、刊行を楽しみに待ちましょう。

ちなみに、USアマゾンでiPhoneを検索すると、Booksだけで192項目リスト・アップされますね。刊行予定の書籍や、PDFやHTMLでの販売も含まれていますが、それにしてもスゴイ量です。

2061のポッドキャスト

学生に教えてもらったのですが、「大著『2061:Maxオデッセイ』読みどころ解説」なるポッドキャストがありました。内容は聴いてもらう方が早いですね。突っ込みどころ、笑いどころを随所に散りばめながら、数分間飛ばしまくります。途中の闖入者もイイ味出してます。

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う〜ん、こんなに面白い(しかも役に立つ)んだから、早く教えてよね>祐子さん。

日本戦後音楽史

佐近田さんに教えてもらったのですが、5月に「日本戦後音楽史(下)」が刊行されていました。「戦後」と銘打たれるとピンと来ないのですが、サブタイトルが「前衛の終焉から21世紀の響きへ 1973-2000」となっているように、極く最近の動向まで丁寧に検証されています。まとまった書籍としては空前(絶後?)の試みながら、量的にも質的にも充実した内容になっています。これをまとめるのは恐ろしく大変だったに違いありません。

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それで、このサイト的には、第IV部の「Chapter 5 コンピュータと音楽」以降が関連性の高い論考になっています。赤松や佐近田さんの活動や作品も取り上げられているし、他にもよくご存知の作家(つまり、現在の作家)や作品も沢山登場しますね。改めて1990年以降の動きを俯瞰すると、半ばジジイ趣味的な郷愁に誘われたりもしますが(笑)、様々な観点からの考察は刺激的です。特に、本書の最終段落で赤松作品が「紙」に象徴されつつ、未来の課題へと繋がる論考に考えさせられました。

ちなみに、「マジカルMaxツアー」と「トランスMaxエクスプレス」が本文で言及されているのに加えて、2006年刊行の「2061:Maxオデッセイ」についても注釈が入っていることに、少しでも最新情報を伝えようとする執筆陣の良心を感じちゃいますね。

【追記】そうそう、肝心なことを書き忘れていました。本書は音楽全般を扱っているわけではありません。上巻の「はじめに」で明言されていますが、対象は「いわゆる現代音楽」の作曲家です。赤松は「いわゆる現代音楽」の人じゃないけど、だからこそ本書は意義深いような気がします。それは、「音楽芸術」誌ではコンピュータ音楽への言及が少なかった(下巻、P.335)という過去の状況からの脱却として考えられるんじゃないかな。

Max/MSPサマーキャンペーン

イーフロンティアさんがMax/MSPまたはMax/MSP/Jitterに2061:Maxオデッセイをバンドルしたサマーキャンペーンを開始!だそうです。期間は7/1〜9/30とのことなので、まだMaxを持っていない人は、この機会にゲットされるのがいいんじゃないでしょうか? もう書籍は持っているって人も、2冊目が幸せを呼ぶ時がきっと来ると思いますよ(微笑)。

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正誤情報を追加中

刊行以降、いくつか誤記などが見つかりましたので、書籍情報の正誤表に掲載しています。ご指摘いただいた皆様、ありがとうございます。

できるだけ丁寧に校正をしたつもりなのですが、それでもアレレ!?と思うような間違いもあって、お恥ずかしい限りです。しかし、適切なフォロー・アップでより良い書籍にしたいと思いますので、お気づきのことがありましたら、何なりとご連絡くださいね。よろしくお願いします。