一連のAR作品の基盤技術であるARARTが、ドイツのメディア・センターZKMが主催するAppArtAwardでAugmented Reality Art部門のグランプリを獲得しました。AppArtAwardは、いわゆるモバイル・デバイスでのアート表現のコンテストで、他にもCrowd ArtやArtistic Inovationの部門があります。
ドイツのカールスルーエで7月12日に開催された授賞式には、ARARTプロジェクトから白鳥啓さんとYounghyo Bakさんが出席し、盛大な歓待を受けたようです。受賞賞金は10,000ユーロ(約130万円)で、金額もさることながら、大変名誉で有り難いことです。ARARTテクノロジーを開発し、さまざまな応用表現の作品を制作してきた全メンバーとともに喜びを分かち合いたいと思います。
ちなみに、メディア・アート系のコンテストと言えば、オーストリアのリンツで開催されるArs Electronicaが有名ですが、賞金が同額ということもあって、AppArtAwardの対抗意識を感じないでもありません。Ars Electronicaが長い歴史を持ちながら広範囲に対象を広げているのに対して、AppArtAwardは今年で3年目というフレッシュさとモバイル・アプリに限定した未来志向があるからです。
当然のことながら、モバイル・アプリに限定する是非は議論されるべきでしょうね。一昔前のCD-ROMグランプリやインターネット・コンテストと同じような危険性をはらんでいるからです。現時点では新しいメディアそのものに対する興味と可能性が光り輝いていますが、近い将来にモバイルが大衆レベルで一般化した時に、その真価が問われることになります。間もなく訪れるその日に向けてモバイル・アートを研究・制作することが、ARARTプロジェクトに限らず私たちの使命なのではないかと思います。

おめでとうございます(笑)