「コードリソース」という本

懐古趣味またはジジイ趣味ながら、昔々「コードリソース」という本を書きました。その中で、AfterDark(スクリンー・セーバ)のモジュールのプログラミング方法を解説していて、その題材がオーディオ入力の音量をピクセル化でした。昨日公開したavTracks.appと基本アイディアは同じ、と言うか、これを思い出しながら作ってたワケね。

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同じネタの使い回し、進歩ナシという気もしますが(笑)、新しい皮袋に古い酒を入れる(あるいは、古い皮袋に新しい酒を入れる)とどうなるかは、とっても興味があることです。aka.iphone.appsで試していることの半分はソレですね。ただし、もともとのマタイ伝(たぶん)では、新しい酒は新しい皮袋でなくっちゃね〜ってことらしいです。

最近お気に入りのMacBook Airも素晴らしいけど、iPhoneに比べれば古い皮袋っぽく思えてしまう。これは、ポケットに入らないことキーボードがあることが大きいんじゃないかな。特に、キーボードが諸悪の根源のような気がする。だから、悪評が明らかに予想されながらも、Blackberryのような物理的キーボードを排したiPhoneはエライ。そして、次のApple製品はキーボード・レスだと勝手に予想中。

ここにこそ未来への意思があると思うよ。オリジナルMacintosh(あるいはLisa、Alto)のマウスによって、操作のためのキーボード(テキスト)を排したように、次の段階として、メッセージのためのキーボード(テキスト)を排したのがiPhoneだと思うワケね。次なるものが、単純にオーディオ・ビジュアルなのかどうかは、まだ分からないけどね(それが分かれば苦労はしない〜笑)。これはコンピュータ終焉論の観点のひとつだと思う。

と、話がソレまくっていますが、この本ではリブチンスキー効果のPremiereプラグインとか、スクリーン上のピクセル値を読み取るMaxオブジェクトなども作っています。先日、世界で初めてMaxで画像解析をしたのはオマエだ〜とRichard Dudas氏に言われて、ハテ何のことかと思いきや、このオブジェクトのことでした(はーと)。

なお、この本は1994年という大昔の出版なので、今や実用性はゼロに近いものの、メディア考古学的な価値はあるかもね。図書館でチェキット!

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