Image Unitを使え

ダンス公演からのネタです。ダンス公演では高解像度のムービーをバンバン使っている部分があって、その中で映像の彩度をコントロールしたいという希望が出ました。それで、普通にマトリックス処理(ピクセル演算)していては大変だなと思い、QuickTimeエフェクトとApple Image Unitを試したところ、以下の結果になりました。処理画像は1024*768ピクセルで、MacBook Pro(2.33GHz)での実行です。

jit.brcosa(マトリックス処理)…24fps
jit.qt.effect(QTエフェクト処理)…1fps以下
jit.gl.imageunit(Image Unit処理)…60fps

で、GPUの勝利〜!って感じでImage Unitが優秀ですね。しかも、画面更新速度で打ち止めになっていて、実際にはさらに高速である(処理に余裕がある)ような気がします。解せないのはQTエフェクトで、1fps以下ってのも変なのですが、次第に処理が遅くなっていくので、バグっている気配が濃厚です。他のQTエフェクトは問題ないっぽいです。

imageunit-test.jpg

ともあれ、Image Unitが対応している処理なら、これを活用しない手はありませんね(PCな人はゴメンナサイ)。2061:Maxオデッセイでは書いていないオブジェクトなのですが、ぜひ活用してください。このサイトは書籍補完プロジェクトでもあるのですが、ネタがたまれば、別冊を出したいところ(笑)。

テスト用のパッチは、以下をクリックしてダウンロードしてください。
jit-qt-iu-testpat.zip

Image Unitを使え” に1件のフィードバックがあります

  1. aka

    hsl_balanceは遅いらしいです。
    QTエフェクトでの彩度コントロールがメチャ遅という件をMaxMSP-MLにレポートしたところ、そのエフェクト(hsl_balance)はextremely processor-hungryだ、とのことでした。「次第に処理が遅くなっていく」ってのも、遅過ぎて定常状態に達するのに2〜3分かかっていたのが真相。と言う訳で、hsl_balanceは使うな、ってことで一件落着。

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