Princeが新譜CDを無償配布

すでに各所で報じられてますけど、Princeが彼の新譜「Planet Earth」をイギリスの新聞Mail On Sundayの7月15日版のオマケにしちゃったそうな。さらには、UKツアーのチケットにも無料添付。それに怒ったレコード会社が一般リリースを取り止めたり、新聞社がチャート申請をしたりで、テンヤワンヤの大騒ぎみたいです。新聞の公称発行部数は300万部とかで、ミリオンセラーは当然として、一日の売り上げ(売ってないけど)としてもギネス級でしょう。

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この件を、希代のナルシストが計算高く自己顕示欲を発揮したと見なしたり、暴れん坊王子が音楽のエコ・システムを破壊していると非難するのは簡単だよね。だけど、実際には近未来を明確に照射してるんじゃないかな? つまり、デジタル・コンテンツには価値がない、あるいは、デジタル・コンテンツによって対価を得ることはできない、ってことね。

デジタル・コンテンツは劣化なしに複製されるのが本性だから、コピーの価値は限りなくゼロなんだよね。それをパッケージだとか流通だとかDRMとかでダマしていたのが、これまでのコンテンツ・ビジネスだったわけ。でも、そんな妄言は早晩誰にも通用しなくなるのが当然。じゃ、どうするの?さっさと考えないと全てが崩壊しちゃうよってのが、今回の騒動から読み取るべきことなんじゃないかな?(なのにコピーは9回まで、とか意味不明。ゼロか無限かしか有り得ないのにね。)

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