Leopardにおける期待の星のひとつがQuartz Composer 3.0です。かつてはGraphics Toolsフォルダにオマケっぽく入っていましたが、Leopardからは昇格してXcode、Interface Builder、Dashcodeと同格扱いです。立派になりました(笑)。
Quartz Composer 3.0を利用するには、LeopardのインストーラDVDからのXcode Toolsをインストールね。/Optional Installs/Xcode Tools/XcodeTools.mpkgです。インストールすれば、/Developer/Applicationsに鎮座しているはずです。
さて、Quartz Composer 3.0の新機能は、HelpメニューからRelease Notesを選ぶと、ずら〜っと表示されます。新しく追加されたPatch(Maxでのオブジェクトに相当)だけでも、36種類ありますね。Quartz Composer Visualizerでマルチ・スクリーン表示やクラスター処理が簡単になるとか、プラグイン(Custom Patch)開発が可能になったとか、側面支援もバッチリです。
Quartz Composerはグラフィック・エンジンとしては極めて高性能だったものの、拡張性に乏しかったので、適用範囲が限られていました。JavaScriptは使えても、QC自体の制約が結構多かったような気がします。つまり、スクリーン・セーバーとかVJツールとかにしかならなかったのですね。
しかし、QC3は正式にOSCに対応したので(OSC SenderとOSC Receiver)、事情は一変しそうです。つまり、ややこしいことはMaxあたりで処理して、OSCで遣り取りできますからね。aka.iphoneやLemurを使って、映像パフォーマンスなんてこともOK。通信速度が十分に速ければ、QC自体は単なるグラフィック・エンジンで構わないことになります。
一方で、QC自体の処理能力もかなり強化されているみたいです。例えば、Image PixelというPatchは、画像のピクセル値を出力してくれます。簡単なことのようで、QCでは画像のGPU処理が大前提だったから、これまではピクセル処理ができなかったんですよね。
ピクセル処理が可能となれば、画像解析ができることになります。ジャン=マルク氏にcv.jitならぬcv.qcを作ってもらいたいところ。いや、まぁ、Max & cv.jit -> OSC -> QCでいいんですけどね。
【追記】考えていることは誰も同じみたいで(笑)、CV的なサンプルがいくつか入っていました。Optical Flowとか、そのものズバリもありますね。
ご存知かもしれませんが、DIPS3というエクスターナルがあるのですがそれでQCのファイルのインポートや描写が出来るようです。
お、なるほど。Max+DIPS+QCという選択肢もありですね。
よろしければMax+DIPS+QCの記事を書いて頂けませんか?
自分でもやってみたのですが、エラーが出てしまいうまく使えなかったので。
よろしくお願いいたします。
DIPSの作者さんにお願いするのが正統&早道だと思いますよ。
私、DIPSを使ったことがないので….すみません。