Thoughts on Flash

ここ何週間かiPhoneに対するFlash騒動があって、嫌気がさした(?)Steve Jobsがきちんと申し渡しておくぞ!とばかりに「Thoughts on Flash」なる見解を4月末に出したのね。これに対するコメントや分析がTwitterやBlogなどでいくつも出てるんだけど、意外と触れられていない点があるので、ここで書いておくね。

この騒ぎに興味がない人も多いと思うけど、要は、iPhone(およびiPad)ではFlashコンテンツがどんな形にしろ利用できないってことね。もともとAdobeはFlash PlayerをiPhoneで動作させることを目論んでいたけど、それが拒まれ続けたので、AdobeはFlashコンテンツをiPhoneアプリケーションに変換する技術を開発したんだ。でも、AppleはiPhone SDKの利用規約(3.3.1)を改訂し、Flashで開発したアプリケーションも排除することを打ち出したというわけ。そんなこんなで、iPhoneでFlashが動かないのはケシカランみたいな声が上がったり、上がらなかったりするんだけど…

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でも、そもそも話として思うのは、初代iPhoneの頃、つまり3年前から、iPhoneではFlashをサポートしないとAppleは明言していたってこと。だから、Adobeが考えた抜け道は、狂人の妄想、粘着質な謀計、脳天気な空騒ぎでしかないってこと。Appleからすれば迷惑な話で、ふりかかる火の粉を振り払わざるを得ない。何度も同じことで無駄な時間を費やさせないでくれって程度なんだろうね。

ちょっと乱暴な喩えだけど、iPhone、iPad、そしてApp Storeは法治国家(もしくは契約社会)なんだ。君主Steve Jobsが統治しているとしてもね。そしてその法の元では、麻薬Flashは禁止されていた。一方、麻薬王Adobeはアノ手コノ手で麻薬を広めようとして、ついには適法性の高い合成ドラッグまで作っちゃった。だけど麻薬を許すわけにはいかないので、君主は法改正をして合成ドラッグも禁止した。って感じ?

まぁ、心情的にはAdobeがカワイソ~って思う人がいても不思議ではないし、Flashがメシの種な人は困ったちゃんかもね。ただ、元々そうだったのだし、実際にも何も変わっていない。ただそれだけ。有り難いことに私たちは囚人じゃないんだから、推進派の人は麻薬が合法である国に移住すればいいと思うよ。これまでもiPhoneアプリケーションの審査問題で愛想を尽かした人もいたしね。

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