ISBNは個人取得の時代

書籍に付いているISBNは、全世界共通のユニーク番号。これまでは出版社がISBNを取得して書籍などに付けるのが一般的だったけど、これからは個人の時代でしょってことで自分で取得してみました。少々時間と費用がかかるものの、手続きはかなり簡単。誰でも取得できるから、これからは一家にひとつ取っておきましょう(そんなわけないか)。

さて、ISBNの取得は国内では日本図書コード管理センターに申請します。日本図書コードなんてガラパーな雰囲気だけど、ISBNコンパチブルだから大丈夫なんだそうです。詳しくはWikipedia等を参照していただくとして、ISBNは13桁のコードで表されます。こんな感じ。

ISBNnnn – ● – AAAA – BBBB – C

このAAAA-BBBBのうち7桁までを取得するか、6桁までを取得するかで登録手数料と発行可能な書籍数が違ってくる。7桁の場合は、AAAA-BBBまでが割り当てられて、最後の1桁を自分で決めることができる。つまり10冊まで発行できるワケ。6桁ならAAAA-BBまでが割り当てられ、残り2桁を指定して100冊まで刊行できる。決めなければならないのはコレだけ。

7桁の出版者記号(10冊分)登録手数料:合計16,800円17,850円(税込み)

6桁の出版者記号(100冊分)登録手数料:合計28,350円30,450円(税込み)

後は出版社記号(ISBN)申込書のWEBフォームに必要事項を記入し、プリントアウトして押印。さらに、登録手数料を郵便振込で支払って、受領書のコピーを申請書に貼付ける。最後に申請書を日本図書コード管理センターに郵送すれば、手続き完了。1時間もあれば出来ちゃいます。

とは言え、そうは簡単に問屋が卸さないのが世の常で、ちょいとトラブルがありました。まず、申請書を郵送したのが5/30で、その後に本人に確認すべき事項があると電話をいただいたそうだけど、私はWWDCで渡航中。こちらから電話できたのが6/10で、この時点で10日間ほどロスしちゃってる。申請書にはメール・アドレスの欄もあるから、メールで連絡してくれればいいのにね。

それで本人確認が必要だったのは「販売・頒布方法」が未記入だったから。これは該当項目に◯印を付けるんだけど、WEBフォームじゃ指定できない。プリント・アウト時にペンで記入するのを忘れた私が悪いとは言え、WEBフォームなんだからチェックボックスを付けるべきだよね(プンプン)。

その後は何事もなく静かに時が流れ、6/21にブ厚めの封筒が郵送されてきました。中身は、お堅そうな団体の割にはファンシーなピンクのバインダーで、なんだか可愛いロゴまで付いてます。肝心のISBNは1行書いてあるだけですが、説明やら注意事項やらで数十枚の紙が付属するという豪華仕様。とうとうISBNを取得したぜ!って感動を盛り上げてくれる、わけありません。紙、無駄。

isbn_book

ちなみに、電話をした時にISBN発行までの必要日数を尋ねたところ、概ね3週間との返事でした。途中で問合せのロス・タイムがあったにもかかわらず、ほぼピッタリ3週間ですね。ただし、コードひとつ発行するのに3週間もかかるのは解せない。オンライン処理なら、せいぜい3秒だよね。他にどんな作業があったのか知りたいところ。

それから、書籍JANコード(バーコード)もあって、ISBNと同時に申請できますが、個人的には不要でしたので申請していません。バーコードは要らないですね〜仮に紙の書籍だとしても、あれで装丁がメチャクチャになっちゃうからね。くわばらくわばら…

ISBNは個人取得の時代」への3件のフィードバック

  1. ピンバック: iBookstoreでの出版顛末記 « akalogue

  2. 青田充弘

    赤松正行さま

    ことしの7/31以来二度目のコメントです。
    またまたISBN関連の情報が更新されてました。
    登録料が値上げされてました・・・・。
    http://www.isbn-center.jp/regist/02.html

    7桁の出版者記号(10冊分) 登録手数料:合計16,800円(税込み) 
                         ↓
                        登録手数料:合計17,850円(税込み) 

    6桁の出版者記号(100冊分) 登録手数料:合計28,350円(税込み)
                         ↓
                         登録手数料:合計30,450円(税込み)

    もたもたしているうちに値上げされてしまいました(笑)。
    商標登録なんて7割近く値下げされてるのに、法人はダメですね~。
    せっかくすばらしい情報源ですので、ご訂正いただけると素人さんは大助かりです。

    ありがとうございました。

    青田充弘

    返信
    1. Masayuki Akamatsu 投稿作成者

      青田様、情報をお寄せいただきありがとうございました。記事の該当箇所を修正しました。

      返信

青田充弘 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA