昨年末にAppleがデベロッパー向けに公開したiAd Producerは、その名の通り、iAdのコンテンツを作成するツール。iAdの広告料はかなりの金額だそうで、大企業や広告代理店ならいざしらず、一般人には関係ないですよね。
ところが、このiAd Producerが作成するコンテンツはHTML5、CSS3、JavaScriptとして出力される。ってことは、UIWebViewに仕込めばネイティブ・アプリとして動くんじゃない?と思って試したことろ、ちゃんと動きました。しかも、UIWebViewをInterface Builderで貼付けてアウトレットに繋いで、3行ほどコードを書くだけ。
NSString *filepath = [[NSBundle mainBundle] pathForResource:@”AdUnit/index” ofType:@”html”];
NSURL *fileurl = [NSURL fileURLWithPath:filepath];
[webView loadRequest:[NSURLRequest requestWithURL:fileurl]];
面倒な人のためにプロジェクト一式も入れおきます。
実際の作業手順はこんな感じ。
- iAd Producerでコンテンツを作成
- ExportメニューのExport to Disk…を選び、コンテンツを出力
- 出力されたコンテンツにあるAdUnitフォルダをXcodeプロジェクトに登録
(この時「追加したフォルダにフォルダ参照を作成する」を選ぶ)
これだけで後はビルドして実行すればネイティブ・アプリとして(内部的にはWebアプリ的に)動いちゃいます。App Storeにも出せると思うけど、iAd Producerの目的外使用としてハネられるかもしれませんね。さらにツワモノな方は、このアプリにiAdを載せてください(笑)。Androidとかにも使える?
さて、肝心のiAd Producerでのコンテンツ制作は、ビジュアルなフローを中心にテンプレートを選んでGUIパーツを置くだけの簡単さ。雰囲気的にはiDVDとかに近いかも。GUIパーツには画像を割り当てたり、テキストを入力したり、遷移するページを指定したり、といった感じで作業を進めます。素材が揃っていれば、ナントカ案内とかナントカ紹介みたいなコンテンツがアっと言う間にできますね。
と言う訳で、プログラミングができない人でも、それなりのアプリがプログラムレスで作れちゃうから、かなりイイかも。もちろん、心得のある人はJavaScriptをバリバリ書くこともできます。このようなWebアプリ的に制作してネイティブ・アプリとして動かす方法はPhoneGapなどいくつかありますが、iAd Producer応用路線が遥かにお手軽な気がします。
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