Wolfgang Flürになろう!Part.2

Part.1で導電性のスティックを用いて、叩いた瞬間に接触する面積がある程度大きいことが動作条件になることが分かったので、Part.2ではスティックを工夫することにします。

最初に試したのは導電シートで、電気を通すスポンジですね。東急ハンズで200円弱。これをアルミ棒の先端に巻き付けると(写真右上)見た目はスマートであるものの、反応はイマイチ。2枚の幅広シートで挟み込み、アルミ棒の先端から半分はみ出るように取り付ける(写真中央)と、随分と反応は改善されます。

意外な伏兵だったは、Craftwifeさんから提案していただいた小麦粉を水で練って粘土状にしたもので、かなり反応が良いです。こちらは食紅でピンク色にして導電性樹脂棒に取り付けています(写真左下)。色まで付けるあたり、さすがはクラフトする主婦でございます。

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ただし、いずれも押し付けるようにスティックでiPhoneを叩かないと反応しない場合があります。スナップや反撥を利用して素早く叩くトリルやロールのような高速奏法には追従してくれないのです。

そこで、今度はiPhoneのスクリーンに伝導シート(写真右上)、小麦粉粘土(写真右下)、水を含ませた状態の高分子吸収ポリマー(写真左上)、そして水滴(写真左下)を載せて、素の金属棒や樹脂棒で叩いてみます。ちなみに、高分子吸収ポリマーはrecotanaさんに教えていただいたもので、介護用品(オムツ)などに含まれていますね。

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その結果、私のような素人奏者が叩く程度であれば、水滴とポリマーはロール奏法に追従してくれます。伝導シートと小麦粉粘土はダメでした。もっとも、水滴やポリマーはスクリーン面を傾けると流れちゃうので、ハンディ・パーカッションには向かないですね。水平固定置きにする場合でも、直径で25mm以上にできないのが難点。

ところで、念のため(安物の)テスターでそれぞれの電気抵抗を計ってみました。あれ?反応がイマイチな導電シートが最も抵抗値が小さいですね。素人電気実験者としては何が何だか分かりません(苦笑)。

伝導シート 20KΩ
水滴    1MΩ
ポリマー  3MΩ
小麦粉粘土 4MΩ

そんなこんなで最適解は見つからないままですが、現時点では先端に小麦粉粘土を取り付けた金属棒や樹脂棒をスティックとして用いることにします。高速奏法はできませんが、少なくとも電卓(Pocket Calculator)では8分音符でしか叩いていないので問題ないです。また、小麦粉粘土は次第に乾燥するのが厄介ですが、これもオーボエ奏者のリードみたいなものだと思えば納得できますね。(以後Part.3に続く)

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