9/22〜26は岐阜おおがきビエンナーレ

早いもので今回で4回目の岐阜おおがきビエンナーレが、9/22から9/26までの5日間に渡って行なわれます。DSPコースとモバイル・メディア・プロジェクトは9/25(土)にプラネタリウムを使ったイベント「OOPS!」を開催。セイカイカメラによるワークショップ「空間アルゴリズム」は「かいじゅうどうぶつえんをつくろう!」と銘打たれています。Make: Ogaki Meetingも同時開催されますので、ぜひ遊びに来てくださいね。

ogakibiennale2010

岐阜おおがきビエンナーレ

 会期:2010年9月22 日(水)〜26日(日)
    平日13:00〜18:00 土日祝11:00〜18:00
 会場 :岐阜県大垣市内各所【アクセス】
入場料:無料

上海にツイッターがツイッターがブロックされているのでブログ経由でツイート

【追記】上記タイトルのように、上海と言うか中国ではTwitterがブロックされていてアクセスできないので、このブログのTwitter連携機能を利用してツイートしました。

その後、TwitBird ProならAPI Proxyを設定することでアクセスが可能になったので、ブログ経由は不要になった次第。それどころか、iPhoneのSafariなら何も設定しなくてもtwitter.comに接続できたり、本家Twitter for iPhoneでもそのままアクセスできました。いろいろと抜け道があるようです。

ただし、これらは3G接続のiPhoneの場合で、Wi-Fi接続のiPhoneやEthernet接続のMacなら、見事にブロックされちゃいます。3Gじゃないインターネット接続の場合はVPNを利用することが多いとか。

9/14は杭州でレクチャー

一昨日に韓国から戻って一息ついたものの、明日から中国のHangzhou(杭州、ハンヂョウ)へ出掛けます。China Academy of Artが新しくSchool of Intermedia Artという学部を設立するそうで、その記念式典に出席し、記念講演をします。

china_academy_of_art

とは言うものの、出発前日の今朝になってE-Ticketが届くというドタバタぶりで、無事に帰って来れるのかと不安に思っちゃいますね。ただ、杭州は昨年の日蝕を観に行ったところで、西湖や寺院など風光明媚な美しい街でした。ちょっと楽しみ。

【追記】式典の招待状が届きました。

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【追記】初出時に「9/12は杭州でレクチャー」としていましたが、記念講演は9/14であることが分かりましたので、訂正しました。9/12には記念式典がありました。

school_of_intermedia_art_ceremony

記念式典は盛大と言うか形式的と言うか、20人以上のチャイナドレス嬢に迎え入れられ、巨大な立て看板の前でプロパガンダのようなスピーチが延々と続きます。重厚なプレート(校章?)の披露、要人によるテープカット、そして大規模な学内施設と本格的な展覧会の見学など絢爛豪華。中国ではこれが普通なのかと思っていると、同校の教授が言うには「かなり異常」とのこと。

これは中国でメディア・アートが大注目されている証なのだとか。また、100人以上の招待客のうち、日本からの参加は私だけで、これはモバイル・アートへの興味のようです。日本では商業的な関心がほとんどですが、今や経済的に日本を抜いた中国で「アート」に大きく力が注がれているのが象徴的でした。政治的なバランスを含めて驀進している様子を実感した次第です。

PagesでePub出力

少し前にAppleのPages(iWorks)がバージョン4.0.4にアップデートされてePub出力をサポートしたので、ちょいと実験してみました。被験者は何年か前、バージョン2.0の頃に作成したA4で149ページの日本語論文、そこそこの分量があります。当然ePubなんて意識していないけど、見出しや本文などのスタイルは指定していました。

実際の手順はとっても簡単で、ファイルメニューの「書き出す…」を選んで、ePubを選択してオプションを指定した上でファイル保存するだけ。

pages_epub_options

ちょいとアラートが出ましたが、取り敢えずは気にしない。

pages_epub_alerts

作成されたePubファイルをiTunesにドラッグ&ドロップしてiPadを同期すれば、ハイ完了。すぐに読み始めることができます。あっけないほどお手軽簡単。

気になる変換結果は、ざっと見てこんな感じ。

    テキスト:問題なし。フォント不足や英字スペースの問題はある。
     見出し:問題なし。目次も自動作成され、リンクも正常に動作。
      脚注:問題なし。リンクも自動作成され、正常に動作。
  ページ区切り:問題なし。フローしても正常にページ送りされる。
  罫線入りの表:問題なし。表内のテキストもテキストのまま保たれる。
ビットマップ画像:通常表示は問題ないが、表示サイズに最適化されている。
  ベクトル画像:通常表示は問題ないが、ビットマップ画像に変換されている。

結果的に画像をダブルタップしても高解像度で表示されない点は問題ですね。また、元ファイルでは目次を自動生成してページとして割り付けていましたが、これは削除したほうが良いみたい。ルビとかは当然ダメでしょうけど、元々使っていないので問題ありません。

と言う訳で、Pagesでどこまで意図を反映したレイアウトが作り込めるかを研究する必要がありそうですが、全体的には満足できる仕上がりだと思います。とにかくこの手軽さは特筆モノで、PagesはWordファイルなども読み込めるから、ガンガンePub化して出版するのが吉。下手にInDesignとで凝ったレイアウトをしていると涙ナミダですから、ご用心。ま、そーゆー場合はオールドウェイブのPDFを使ってください。

参考:iWork:iWork 9.0.4 アップデートについて
参考:PagesでePubファイルを作成する方法

9/2はインチョンで演奏

INDAF2010のオープニングでは9/2に演奏も行ないます。これは展示作品である「Okeanos Buoys」のシステムとデバイスをそのまま使います。つまり、ラインなしマイクのみのアコーステッィク演奏(?)というわけです。

okeanos_play_setting_s

INDAF2010 Opening Concert
September 2nd 19:00 – 21:00
abcd_light by Purform
Cluster by Kurt Hentschlager
Okeanos Play by Masayuki Akamatsu
DUSt by Herman Kolgen
Soil by Ulf Langheinrich

9/1〜9/30はインチョンで展覧会

9/1から韓国はインチョン(仁川)で開催されるINDAF2010 (Incheon International Digital Art Festival 2010)にて、新作「Okeanos Buoys」を展示します。会場はインチョン国際空港から車で10分くらいのところにあるTomorrow Cityです。9/30まで開催されていますので、韓国にいらっしゃる機会があれば、ぜひご覧になってください。

okeanos_buoys_1_s

INDAF2010 (Incheon International Digital Art Festival 2010)
Date: September 1st – 30th
Venue: Tomorrow city
93 Songdo-dong, Yeonsu-gu, Incheon, South Korea
Theme: Mobile vision: Unbounded Aesthetics

iBookstoreでの出版顛末記

iPadが発売されて以降、電子書籍の話題に事欠かないものの、それはまだ黎明期に過ぎず、混乱と試行錯誤が続いているのはご存じの通り。特に日本の状況は悲惨で、Kindle StoreやiBookstoreが正式オープンしていないことや、その場しのぎ感の強い魑魅魍魎が徘徊していることで、ワケ分かんない状態。しかし、混乱が収まるまで指をくわえて待つほど悠長じゃないので、さっさと見切り発車するのが吉。ってことで、拙著「aのかたち」をiBookstoreから出版しました。その顛末をば少々書いておきますね。

iBookstoreなるプラットフォーム

電子書籍を出版するには何らかのプラットフォームを選択することが必要なので、まずはiBookstoreをチョイス。これは他を圧倒する絶大な成功を収めたiTunes StoreやApp Storeに続く第3弾プラットフォームであると同時に、冷静に判断しても現時点で最も優秀な存在だと思うから。

プラットフォームの条件としては、著者から考えると出版の平等性、収益性、国際性などが重要であり、読者からすれば読書の体験性、機能性、共有性などが求められているハズ。出版プラットフォームであるiBookstoreも、読書プラットフォームであるiBooksアプリケーションも、これらの条件を100%満たすにはほど遠いけど、他のプラットフォームより数歩進んでいるんじゃないかな。

個人的に重要だったのは、いわゆる出版社やアグリゲータを必要とせず、個人出版ができること。優れた専門性は否定しないけど、旧態依然としたギョーカイと付き合う気はナイからね。むしろ、個人としての限界を明確に認識した上で、専門的な職能を要請するべきだと思う。そのためには盲目的な出版社依存ではなく、独立した個人としての出版経験が必要だったワケ。

とは言うものの、実際には学内プロジェクトの一環としてIAMAS電子書籍部隊を結成し、学生&教員の有志チームとして作業をしました。なので厳密には「個人」ではないけど、志を同じくする「素人集団」が未知の分野に挑んだってことです。ただし、素人なのは電子出版に対してであって、コンテンツやデザイン、オーサリングなどに関しては優秀ですよ(たぶん)。

ePubのオーサリング

さて、iBookstoreおよびiBooksアプリケーションがサポートするファイル・フォーマットはePubとPDFの2つ。PDFは非常にポピュラーなので現状ではメリットが多いものの、紙印刷を前提としている後ろ向きの規格なので未来はないと勝手に断言。よってePubをフォーマットとして選択。

ePub形式の電子書籍を作成するためのオーサリング・ソフトはいくつか存在するけど、その中で今回はフリーウェア(オープンソース,ドネーションウェア)であるSigilを利用。SigilのWYSIWYGエディタで大まかな構成を作りながら、コードエディタでXHTMLやCSSの細かな調整を行なう。実際にはiBooksの挙動を確認しながら、コードを調整することは欠かせない。表紙を含めて画像の整形も重要な行程だし、最終的にはEpubCheckでの検査でエラーがない状態にしておくことが必須。

sigil_m

iBookstoreへの申請

オーサリングが完了すれば、iBookstoreに出版申請する。この時に書籍の基本情報に加えて、以下の情報が必要になる。

  • Apple ID
  • U.S. Tax ID
  • ISBN
  • 銀行口座

いずれも難しくはないし、iPhoneアプリケーション開発者ならISBN以外は既に情報を持っているハズ。ちなみに、U.S. Tax IDはアメリカ国税庁(IRS)に申請しなきゃならないし(電話なら即時交付)、ISBNは取得に3週間程かかる(ISBNは個人取得の時代)。銀行口座はZenginコードも必要ね。

実際の申請は、iTunes Online ApplicationからBooksを選んで行なう。このサイトでは出版者の情報(Contracts, Tax & Banking)を登録した後、同サイトからダウンロードできるiTunes Producerなるアプリケーションで書籍の情報登録とアップロードを行なう。一連の過程はスクリーン・キャプチャしておいたけど、詳しく公開することは難がありそうなので、サムネールだけにしておくね。作業量はなんとなく分かるかな。私の場合は、あれやこれやで2時間弱かかりました。

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iBookstoreでの審査

iBookstoreへ出版申請した書籍の審査状況はiTunes Connectで確認可能。ただし、App Storeなら審査結果をメールで知らせてくれるけど、iBookstoreはそんなに親切ではないらしい。申請後10日程経過した時点でiTunes Connectを覗くと「Removed from Sale」と表示されていてビックリ。なぜRemovedなのかも分からない。

しばらく待っても進展はなさそうなので、Appleに問い合わせると「the text in the ePub file is all question marks.」との返事。そんな訳はないだろ〜と思いながら、iBooksでのスクリーン・キャプチャを付けて再確認してくれとお願いしつつ、同じePubデータを再サブミット。そして1週間程後にはメデタく「Ready for Sale」になってました。USなどのアカウントでiBookstoreを開くと、バッチリ書籍がありました。

審査に何日要したのかは、お知らせメールが来るわけではないので、正確には分からない。iBookstoreにも2週間ルールが適用されているのかもしれないし、そうではないのかもしれない。問合せにはすぐ返事が来たものの、最初にサブミットしたePubデータが文字化けしていたという原因も不明のまま。結果オーライとするしかないのかな〜。

iBookstoreの印象

そんなこんなで多少の紆余曲折があったものの、なんとか無事にiBookstoreで日本語ePub電子書籍をリリースすることができた次第。申請過程はApp Storeと似ている点もあるけど、勝手が違う点も多いですね。出版後に書籍自体をアップデートできるのか?とか書籍情報や価格を変更できるのか?とか、まだ分かっていないこともあります。このあたり、ご存じの方は是非教えてくださいませ!

全体としての結論は、個人でも簡単にiBookstoreで出版ができる、日本語書籍であっても問題はない、ってこと。ePub書籍の作成はWEBサイトの作成と同じようなものなので、これまた難しくはない。iBookstoreもiBooksも改良の余地アリだし、ノウハウも必要だけど、スタートした頃のApp StoreやiPhone OSを思い出せば、そんなものでしょうって感じ。これから急速に改善されることを期待していいんじゃないかな。良くも悪くもAppleはモンスターだってことを忘れちゃイケナイ。

ただ、日本のアカウントで有料書籍が購入できないのはツライよね。だけど、これも早晩解決するハズ(と思いたい)。かつてiTunes Music Storeが国内オープンするまでにUSに遅れること2年程かかったのは数年前の話。今のご時世に数ヵ月もかかるとすれば、出版ギョーカイを見限ったほうがいいと思うな。私ごときが見限っても誰も困らないけど、いずれ無視できない動きが始まるハズ(と思いたい)。国内での書籍の電子化はギョーカイではなく、個人(著者、編者、読者)から起こる。これ私の予言。

iBookstoreから「aのかたち」リリース

iBookstoreから電子書籍「aのかたち」がワールド・リリースされました。ワールドと言っても鎖国中の日本を除く(笑)ですけどね。ただ、USなどのiTunes Storeアカウントなら、日本でも購入できますよ。USでの価格は$2.99、日本なら300円くらいの想定です。iPadまたはiPhoneのiTunes StoreのアカウントをUSに切り替えて、iBookstoreで「akamatsu」を検索すると見つかると思います。

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この書籍は、かつてMac Fan誌での同名の連載記事をまとめたもので、Apple社の製品を中心に人とコンピュータを巡る考察を綴っています。少し以前には小冊子形式のIAMAS叢書としても刊行されているので、雑誌連載、紙書籍、電子書籍、と典型的なマルチユース(使い回し)ですね。しかし、ワンソースであるが故に、メディアの特性が浮き彫りになると思います。

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ちなみに、iTunes StoreのUSアカウントを作る方法はこんな感じ。

・iTunesを開く。
・iTunes Storeからサインオフする。
・右下の国旗アイコンをクリックし、United Statesを選ぶ。
・無料のAppをダウンロードする。
・「新規アカウントの作成」を選ぶ。
・滞在するホテルなどUSでの住所でアカウントを作成する。
(USのクレジットカードを持っていない場合は指定しない)

itunes_store_account

これで取り敢えず無料のアイテムが購入できるアカウントができました。さらに有料のアイテムを購入するには、USのiTunesギフトカードを購入してアカウントにチャージするのが簡単かな。

と言う訳で、まだ数少ないであろう日本語のiBooks「aのかたち」のご支援をよろしくお願いします!

【追記】いつの間にやらiBookstoreから「aのかたち」が消えていました。アレレ?と思いきや、規約が改訂されていてサポートされない言語として「日本語」が明記されていました。と言う訳で当初は日本語の書籍をiBookstoreから出版できたのですが、その後不可になってしまったようです。一日も早い日本語サポートを願わざるを得ません。合掌。

外部ディスプレイへの出力

iPadやiPhone 4はVGAアダプタを使って外部のディスプレイに映像を出力できます。OSレベルでミラーリング出力できるとイイのですが、そんなものはないので、自分でコードを書かなければなりません。でも、これが意外と簡単でした。

要は外部ディスプレイのスクリーンの解像度を設定して、新しいウィンドウを開いて、スクリーンに結びつけるだけ。後は通常のビュー処理です。従来はスクリーンがひとつだけだったので意識することはなかったのですが、ちゃんとUIScreenクラス自体はiPhone OS 2.0から存在してますね。コードの流れとしては、こんな感じ。

  • 接続されているスクリーンがメイン・スクリーンでなければ…
  • そのスクリーンの対応解像度を求め、条件に合えば解像度を設定する。
  • 新しいウィンドウを開き、各種設定をしてビューを載せる。
  • そのウィンドウを表示するスクリーンを設定し、ウィンドウを表示する。

iPadではアプリケーション起動時にこんなコードを走らせればOKでしたが、iPhone 4ではダメでした。おそらく外部ディスプレイを認識するまでに時間がかかるんでしょうね。そんなわけで、ちゃんとノーティフィケーションを登録しておく必要もあります。保証もサポートもできませんが、iPhone 4用のサンプルコードを載せておきますね。

外部ディスプレイ出力サンプルコード:RidTest.zip
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
RidTest by Masayuki Akamatsu is licensed under a Creative Commons Attribution 3.0 Unported License.

ridtest

ちなみに、このコードは某ディスプレイ装置の実験用で、そのディスプレイは解像度800×600ピクセルのみの対応となっています。iPhoneシミュレータでは800×600が選択できないので、1024×768のスクリーンに対してビューだけを800×600で表示しています。