iPhoneの勝手アプリで難しいことのひとつは、GUIデザインですね。インタラクションはもちろんのこと、グライフィック・デザインだけでも大変。iPhoneの強烈な世界観から逸脱せず、明確さと妥当さを失わず、しかし個性を主張するデザインって、ホント難しい。勝手アプリとは言え、デザインまで勝手では、いくら機能が優れてても使う気にならないよね。そんな自己規律性がiPhoneをiPhoneたらしめている訳です。
それは、Apple自身も時々失敗している(笑)くらいなんだけど、私のような素人には「真似る」のが最初の一歩。そこで、iPhoneが標準で持っている画像ファイルを参照&応用しています。iPhoneに入っている画像はすべて(たぶん)pngファイルですが、これらは一般的なフォーマットではないので、そのままでは画像として表示できません。そこで、以下のようにしてファイル収集とフォーマット変換を行ないます。
1. iPhoneのディスク・イメージをマウント
Firmware 1.1.2の場合、ファームウェア・ファイルのダウンロードはココから。ターミナルでのコマンド入力は以下の通り。
vfdecrypt -i 022-3725-1.dmg -o decrypted112.dmg -k 70e11d7209602ada5b15fbecc1709ad4910d0ad010bb9a9125b78f9f50e25f3e05c595e2
2. マウントしたディスク内でpngファイルを検索
画像ファイルはアプリケーションなどの内部にも納められているので、パッケージ内部も検索できるEasy Findなどを使って、.pngを検索すると良い。Firmware 1.1.2の場合、Oktoberfest3B48b.UserBundleディスクには1,071個の.pngファイルが含まれている(みたい)。
3. 見つかったpngファイルを別のフォルダにコピー
Easy Findの場合、リストのファイルをすべて選択してコピーする。次いで、Finderで新しく作成したフォルダを開いて、編集メニューの「項目をペースト」を選ぶ。
4. iPhonePNGでファイル変換
iPhonePNGの書式は以下の通りで、この場合pngファイルをコピーしたフォルダを指定する。
iPhonePNG < 処理するディレクトリまたはファイルの名前>
これで、名前の最後に「-Decoded」が付いたフォルダ(またはファイル)が作られ、変換されたpngファイルは一般的なファイル・フォーマットになっています。
すべての画像ファイルのサムネール一覧はコチラ(1.6MB)。
それにしても、私にはデザイン才能がないことは明々白々。GUIがほとんどないav.appやYes|No.appはともかく、真似っこ路線の典型Pericam.appとか、結構逸脱しちゃっているakaRemote.appとか、2〜3回はデザインを練り直しているにもかかわらず、あの体たらく。T4Two.appのグラフィックスもイケてないですね(涙)。どなたか助けてください(笑)。
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