toolchainからiPhone SDKへ

iPhone Software Roadmapの雑感第2弾は、待ちに待ったiPhone SDKについて。現在配布されているベータ版は、最終的な姿が素晴らしいであろうことを予見させるものの、それだけにオアズケをくらった犬みたいな気分になります。だから、6月に登場するであろうiPhone SDK正式版は、現在のMac OS X並みのフルセット環境が整備されて、誰もが狂喜乱舞するハズね。

一方で、これまでのtoolchainベースでは、Interface BuilderもInstrumentsも使えなかったし、まともなデバッガも利用できなかったことが、改めて感慨深く思えるな。よくがんばってたね〜って感じ(笑)。軟弱プログラマの私にとっては、これらがアルとナイとでは大違いだからね。それは、ほとんどの人にとっても同じなんじゃないかな。

例えば、Interface Builderが使える以上、ボタンの配置をコードとして数値指定するのはイヤだよね。ボタンが押された時の処理も、Interface Builderが(多少の冗長性が含まれているにせよ)エレガントなコードを生成してくれるから、自分で記述する気になれない。アプリケーションのGUI処理は、Interface Builderアリとナシとでは10倍以上効率が違ってくるハズです。

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iPhone Software Roadmapのムービー

もちろん、toolchainは凄まじい努力と熱意の成果だし、その恩恵を受けたことは大感謝すべきですね(ハイ、感謝しています!)。おそらく今後も、toolchainや脱獄ツールの開発コミュニティは活動していくんじゃないかな(期待!)。だって、Dock Connectorへのアクセスやバックグラウンド処理など、公式SDKでは隠蔽された部分があるからね。リスク保証を含めて、オルタナティブが常に重要かつ貴重な存在であるのは、この世のジョーシキです。

一方、個人的には今後はiPhone SDKでの開発に移行する予定。各種ツールが揃った甘美な環境に、軟弱者が誘惑されるのは当然の帰結。幻灯に誘われる蛾ですね。ただし、現時点のベータ版は完璧版ではないし、当面は実機では動かせないので、新しいアプリケーションやアップデートされたアプリケーションがaka.iphone.appsに加わることはナイ見込み。ちょっと寂しい気もするものの、6月になればドド〜ンと大展開できると良いな〜と思います。

といったところで、第3弾エントリーに続きます。

【追記】ポストして間もなく、こんなスクリーン・キャプチャが出てました。勝手開発チームは、ますますがんばりそうな雰囲気。実機に1.2または2.0をインストールしているみたいですが、新しいFirmwareをどうやって手に入れたんだろう?《iPhone Dev Team

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