NDAの呪縛は解けるのか?

ご存じのようにiPhone SDK(およびXcode 3.1)はNDA(Non-Disclosure Agreement、守秘義務契約)下にある。詳しくは、Registered iPhone Developer Agreement(PDF、直リンク)やiPhone SDK Agreement(要ログイン)を参照ね。

それで、私が勝手に思い込んでいたのは、iPhone SDKは現在ベータ版だからNDAになっていて、正式版のiPhone SDKがリリースされればNDAは解除される、ってこと。だけど、そんなこと、誰も言っていないし、どこにも書いていない、よね? (そんなの、当たり前じゃん!と言われれば、それまでなんですが…)

NDA下では、ソースコード公開はダメだし、Webフォーラムなどでの議論もダメ、もちろん、リアルなセミナーやら出版物もダメってことになる。IAMASで行なっているiPhoneアプリケーション開発講座も10回を超えて、資料が増え、成果が現れつつあるんだけど、出口がApp Storeしかないとしたら、ちょっと寂しい。

当然、開発コミュニティは盛り上がらないし、アンダーグラウンド化せざるを得ない。iPhone SDK自体は、登録すれば誰でも入手できるので、NDAってのは大袈裟過ぎる感じがしますね。Appleとしてもダウンロード数を誇るだけでなくって、サードパーティの活発な活動が必要不可欠ですからね。

でも、将来に渡ってNDAが続くようなら、そこにAppleの明快な意思が介在しているハズね。オープンソースに対するプロプライエタリの優位性ってことです。普通は逆のことが言われているんだけど、悪の帝国亡き今、プロプライエタリが新しい形を模索しているのは間違いないと思うよ。

もっとも、iPhone SDKファイナル版に合わせて、あるいは多少時期を遅らせて、NDA解除!今日からはOK!ってオフレが出るかもしれないけどね。

NDAの呪縛は解けるのか?” に1件のフィードバックがあります

  1. ピンバック: iPhone SDKは正式版へ « akalogue

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