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PersonalからEnterpriseも

iPhone SDKの初期探索が一段落したので、個人的には1月のキーノートよりも面白かった3月6日のプレス発表「iPhone Software Roadmap」について、改めて書いておきます。いつもと同じく妄想妄言の類いですから、備忘録としてサクっとね。

さてさて、地図があしらわれたiPhone Software Roadmapのイメージには、ENTERPRISE、SDK、SOFTWARE UPDATEと3つの標識が掲げられ、(順番は違うけど)サブタイトルにはdeveloper、enterprise user、youの3者が挙げられています。はい、3つのことが発表されたワケです。

iphone-software-roadmap.jpg

最初のENTERPRISEは簡単、大企業向けの機能をiPhoneに提供しますよ〜ってことだけで、発表に費やされた時間も僅かだったね。実際、後の2つに比べたら、Appleの作業としては大したことなかったハズ。問題はやるかやらないか、やるとすれば何に対応するか、だったんじゃないかな。

それで選ばれたのが、ActiveSync/Microsoft Exchange Serverだったのが可笑しい。本命のターゲットはトップシェアのBlackBerryと何でもアリのBlackBerry Enterprise Serverじゃないの? 端から攻めて行こうってことかもしれないけど、企業人じゃない私にはよく分かりません(すみません〜)。

ともあれパーソナルな印象の強いApple&iPhoneだから、エンタープライズにもアピールしようという意思表明なワケで、これが凶と出るのか、吉と出るのか、門外漢として見守るしかありません。次のMac OS X ServerでActiveSyncがサポートされれば、それはそれでウレシイ(のかもしれない)。

といったところで、このまま書き続けると長くなるので、エントリーを変えます。

さようならケータイ

三洋、三菱の全面撤退に続いて、ソニー・エリクソンもドコモから撤退だそうです《Engadget Japanese》。iPhone日本上陸前に白旗ってワケじゃないでしょうけどね。Make:インタビューでも日本のケータイは無茶苦茶と言っていて、使わない機能ばかりだし、操作となると困惑するばかりだと思っています。なのに(だから?)一部の海外メディアは、こんなにも進んでいる!って日本のケータイを珍獣化してますね(苦笑)。

ロクにケータイを触っていない私が言うのもナンだけど、実際今使っているケータイは、購入当時かなりシンプルな機種(SIMPURE L2)を選んだものの、まるで使えてません。通話以外の機能は使ったことがないし、メールは(ほぼ)オール着信拒否にしています。それでも、ディスプレイに現れるアイコンが何を意味しているのか分からないし、先日も、ちょっとした設定変更が出来なくて、少しは詳しそうな人に頼んでも、やはり出来なかった。

それで、ドコモの機能比較ページから項目を抜き出して、905iシリーズとiPhoneとを比較するとこんな感じ。細かくは異論もあるでしょうが、905iがウリにしている機能の大半をiPhoneは備えていないことが分かります(素晴らしい!)。項目にすら出てこない(デフォルト化している?)iモード/iメールもiPhoneには当然ナシです。これらのメタボリックな機能の代金を一体誰が払ってるんでしょうね?

 
905i
iPhone
ワンセグ
×
直感ゲーム
×
iアプリ
×
フルブラウザ
ミュージックプレーヤ
着うたフル/着うた
×
デコメール
×
おサイフケータイ
×
2in1
×
GPS/位置情報サービス
国際ローミング
外部メモリー
×

さらに、言語化・図式化できないから表面化しにくいけど、機能以上に問題なのが操作性。シンプルさを唱っている機種でさえ、メニュー階層が深くて項目が多いんだから、迷子になること必至。操作しているうちに、何をしたかったのかを忘れてしまう(苦笑)。これも、狂騒的な機能追加レースゆえに、じっくりソフトウェアやユーザ・インターフェースを練り上げる時間がないんでしょね。

その場しのぎの増改築に追われていると、肝心の屋台骨が折れてしまう。だから、船が沈む前に逃げ出した三洋、三菱、ソニエリはエライ!…ってなことを思うのは、ハイ、ケータイ事情を知らない私の妄想です。

【追記】撤退しないとのコメントが出たそうです《ITMedia News、他》。せっかく褒めたのに〜(笑)。

iPhone SDKへ移植

取り敢えずやってみようってことで、aka.iphone.appでは一番簡単なYes|No.appを公式SDK環境に移植してみました。現時点では実機で動かないので、シミュレータで動作させただけです。

もともと数十行もないコードだから、1時間程度で完了しましたが、それなりにお作法が違うので、戸惑う箇所もありますね。そのまま動く部分もあれば、クラスやメソッドが存在しない、または名前が変わった場合もあって、大規模なアプリだと結構大変かもしれません。それをとやかく言う筋合いのことじゃないですけどね。

iphone-yesno-aspen.jpg

【追記】登録以前のWebサイトから分かる内容はともかく、それ以上のことはイマイチなので、コメントアウトしました(笑)。

Dashcode 2.0でWebアプリ

iPhone SDKを含むXcode 3.1では、各種開発ツールが新しくなっていることを昨日書いたけど、Dashcode 2.0に見逃せない機能が備わっていますね。新しいプロジェクトのテンプレートとしてWeb ApplicationのBrowserやRSSを選ぶと、そのものズバリのインターフェースが現れます。ビビっちゃいますね〜(笑)。前からありましたっけ?

dashcode-browser.jpg

ここから憶測できるのは、この手の用途、つまりテキスト主体のアプリケーションをネイティブ開発する意味はない(=より簡単な方法=HTML/Ajaxがある)、ってことです。テキストだけじゃなくって、イメージとかムービーとか、Web上で展開できるメディアは同様ですね。現状ではオフラインで使えないという弱点がありますが、遅かれ早かれWebアプリ&データをローカル保存&実行できるようになるでしょうからね。

逆に言えば、ネイティブ開発すべき用途は、カメラやマイク、センサーなどハードウェアへのアクセス、iPodやPhotoなどの内部ライブラリへのアクセス、エレガントなマルチタッチ処理、数字喰いの高速処理、といったWeb/Ajaxでは実現できない事柄になりそう。これらも、ある程度はWebアプリに取り込まれるかもだけど、プラットフォームへの依存性を抑える観点からすれば、その可能性は低いような気がするな。

aka.iphone.appsでも、ローカル実行できればWebアプリで構わないものがありますね。10×10.app、Compass.app、LEDBanner.app、TapTheBeat.app、Yes|No.appあたりがそうかな。もともと、その手のことには興味がないので(だから、その手のアプリは少ない)、むしろ優秀かつ大勢のWebプログラマさんに活躍して欲しいところ。それでこそ「音楽と映像をダイナミックに創造する!」ことに集中できるワケです。お後がよろしいようで(笑)。

iPhone SDKの第一印象

先のポストでお茶を濁しつつ、ようやく姿を現したiPhone SDK & iPhone Dev Centerを探索していました。第一印象としては、ベータ版とは言え、とても充実したSDKのようです。ドキュメントからサンプル・コードまで、夜も眠れないくらいドド〜ンと大量にあります。ザッと見た限りでは、非公式SDKでのコーディングと(ほぼ)一緒。心配されていた適応範囲・配布条件もリーズナブルだし、US1億ドル(約103億円)の支援体制iFundにもビックリ。後出しジャンケンみたいですが(笑)、これで完全にAndroidがかすんじゃいました。

iphone-sdk-icon.png

iPhone SDKの概要はニュース・サイト等をチェックしていただくとして、気になった点をいくつか挙げておきます。精査しているワケじゃないから、間違いがあったら教えてね。

・Audio Unitあり!
・OpenALもあるらしい。
・Image Unitはないらしい。
・現在位置取得のCore Locationあり!
・Objective-C 2.0が使える!
・ガベージ・コレクションは使えないらしい。
・無償SDKでシミュレータが動く! Safariもあり!
・Aspenって何? スキー場か?Moviemapか?(古い〜)
・実機動作には認証コードが必要で、iPhone Developer Programの加入が必要。
・そのiPhone Developer Programは現在US在住者のみが対象。
・Instrumentsでチューニング測定可能!
・Interface BuilderでのGUIデザインが可能になるらしい。
・フレームワークは1.2らしい(現行最新のフレームワークは1.1.4)。
・Quartz Composer 3.1、Dashcode 2.0など、各種ツールも新しくなっている。

個人的には、現時点ではシミュレータでしか動かないのが痛いな。シミュレータはとっても良くできているんだけど、テキストやイメージ表示で済むような用途だけじゃ寂し過ぎる。今アプリを作っても、当面は実機では誰も(本人も)使えないしね。

それから、昨夜パーティで同時期に来たらブッ飛んじゃうよ〜と冗談を言っていたら、今朝になって本当に2〜3時間違いでコレとアレが同時に来ました。コレはiPhone SDKで、アレはNDAがあって明言できませんが、ご想像の通りです(Cocoaアプリではないみたい〜笑)。こちらもお楽しみに〜だけど、下手な冗談は言わない方がいいみたいですね。

aka.iphone.appsのアクセス急増

2〜3日前にmodmyifoneから連絡が来て、aka.iphone.appsのレポジトリ・ソースをホストしたいとの申し出がありました。これまでは控えめに運営したワケですが、いつまでもそうは行くまいと思って、OKしたところがビックリ。こんなにもアクセスが増えちゃいました。

akaiphoneapps-analytics.jpg

日付の意味がイマイチ有効じゃないものの、初日は20,000ページ・ビューくらい、翌日が46,000超え。それまででも1,000〜3,000くらいのビューがあったんだけど、それがゼロに見えちゃうくらいですね。開設当初は、このサイトとMaxMSP-MLくらいでしか告知していいなかったので、少ない日は100ビュー以下でしたしね(笑)。

しかも、これはGoogle Analyticsの統計(=Webページの閲覧数)なので、アプリケーションのダウンロード数となると数倍とか数十倍かも。だって、Installer.appでMore Infoを見ずにダウンロードする人が多いだろうからね。

ちなみに、modmyifoneのソースはCommunity Sourcesのひとつで、Installer.appを使うと(ほぼ)自動的に登録されることになります。これまでは、Web検索やら紹介サイトなどでaka.iphone.appsを知り得た人だけがアクセスしていたのに対して、現在は無意識的にサイトを見たり、ダウンロードしている人が沢山いらっしゃるワケです。

それで、ン万ビュー程度で騒ぐ必要はないけど(むしろ、変なメールが増えて大変)、iPhoneの勝手アプリは、従来とはアクセス・モデルが明らかに違うってことが印象的です。つまり、Web検索やらWebサイトの何倍もの威力をInstaller.appが発揮しているワケです。なるほど、AppleがiTunesによってサード・パーティ・アプリを販売・配布するってウワサも頷けます。これはインターネットの地殻変動に繋がるのかも。

と言う訳で、3月6日になりましたよ。現地はまだ前日ですが、もうドキドキものですね。

CDMにインタビュー紹介記事

さすがにMake:らしく、その手(どの手?)の人は皆チェックしているようで、昨日は世界各地から読んだよ〜メールが舞い込んでいました。いろんなブログ等でも紹介されているみたいですが、その中からCreate Digital Musicの「aka.objects Maker and Breadboard Bandmaster Interviewed」を逆紹介。

この記事はインタビューの紹介だけでなく、テクノロジーのダーク・サイドや言語の問題にも言及していて、そうなんだよね〜と意を強くしちゃいます。Maxに対してPdの優位性もあると、しっかり反論している点も素晴らしい(でも、何を使うかは本人の勝手、とも補足されている)。ただ、赤松はThe Breadboard Bandのバンマスじゃないですし、ライブ半田リングじゃなくって、ライブ・ワイヤリングですからね〜と日本語で書いても伝わらない(=言語の問題)。

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写真+ちょいとコメントだけみたいな記事が多いことは、昨日のポストでも書きましたが、このサイト(&姉妹サイトのCreate Digital Motion)は、読み応えのある記事が多いのでお気に入りのひとつです。

それで思い出したのは、ここ何年か、イージーな紹介サイトや、いわゆる「まとめ」サイト、WEBベースのRSSリーダーなどが増えていて、WEB検索しても同じような情報ばかりが出てくること。それらは何らかの観点に基づいて「まとめ」てあるので、サイトとしては意味があるんだけど、単語ベースのWEB検索からすれば、意味のある情報に辿り着くのを困難にしている。WEB検索エンジンの能力不足とも言えるし、セマンティックWEBはまだまだ遠いね〜とも言えますね。

Make:にインタビュー記事

Make:にインタビュー記事「“Made in Japan” Interview: Masayuki Akamatsu」が掲載されました。The Breadboard Bandのこと、Wiiリモコンのこと、iPhoneのこと(コンピュータ終焉論を含む)、Max/MSPのこと(Max 5を含む)、日本のテクノロジー事情などなど、いろいろ喋ってます。

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写真orムービーにちょっと解説orコメントを加えたイージーな記事が多い中(Make:はマシなほうだよね)、ポートレイト写真が添えられているだけで、ひたすらテキストが続く硬派な記事だから、読み応えタップリ(なハズ)。全編英語なのが涙ですが、がんばって読んでみてください。

インタビューアは、週イチで日本のテクノロジー・カルチャーを紹介している「Made in Japan」のコラムニスト、Mike Dixonさん。この方は音楽家でもあって、aka.wiiremoteを通じて赤松に興味を持っていただいたみたいです。多謝多謝!

「コードリソース」という本

懐古趣味またはジジイ趣味ながら、昔々「コードリソース」という本を書きました。その中で、AfterDark(スクリンー・セーバ)のモジュールのプログラミング方法を解説していて、その題材がオーディオ入力の音量をピクセル化でした。昨日公開したavTracks.appと基本アイディアは同じ、と言うか、これを思い出しながら作ってたワケね。

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同じネタの使い回し、進歩ナシという気もしますが(笑)、新しい皮袋に古い酒を入れる(あるいは、古い皮袋に新しい酒を入れる)とどうなるかは、とっても興味があることです。aka.iphone.appsで試していることの半分はソレですね。ただし、もともとのマタイ伝(たぶん)では、新しい酒は新しい皮袋でなくっちゃね〜ってことらしいです。

最近お気に入りのMacBook Airも素晴らしいけど、iPhoneに比べれば古い皮袋っぽく思えてしまう。これは、ポケットに入らないことキーボードがあることが大きいんじゃないかな。特に、キーボードが諸悪の根源のような気がする。だから、悪評が明らかに予想されながらも、Blackberryのような物理的キーボードを排したiPhoneはエライ。そして、次のApple製品はキーボード・レスだと勝手に予想中。

ここにこそ未来への意思があると思うよ。オリジナルMacintosh(あるいはLisa、Alto)のマウスによって、操作のためのキーボード(テキスト)を排したように、次の段階として、メッセージのためのキーボード(テキスト)を排したのがiPhoneだと思うワケね。次なるものが、単純にオーディオ・ビジュアルなのかどうかは、まだ分からないけどね(それが分かれば苦労はしない〜笑)。これはコンピュータ終焉論の観点のひとつだと思う。

と、話がソレまくっていますが、この本ではリブチンスキー効果のPremiereプラグインとか、スクリーン上のピクセル値を読み取るMaxオブジェクトなども作っています。先日、世界で初めてMaxで画像解析をしたのはオマエだ〜とRichard Dudas氏に言われて、ハテ何のことかと思いきや、このオブジェクトのことでした(はーと)。

なお、この本は1994年という大昔の出版なので、今や実用性はゼロに近いものの、メディア考古学的な価値はあるかもね。図書館でチェキット!