# 以下は、Max 5のHelpメニューにあるWhat’s New in Max 5?の和訳です。
# 翻訳の正確さは保証できません(笑)。おかしなところがあれば、教えてください。
Max 5の新機能
新しいパッチャー
Max 5には完全に新しくなったパッチャーがあり、それは複数回のアンドゥ、ズーミング、グリッド、そして便利なツールバーを備えている。邪魔になっていたウィンドウ上部に沿った細長いバーの代わりに、オブジェクト・パレットは透明で可変サイズのウィンドウになり、必要な時にポップ・アップする。同じパッチャーを好きな数だけビューとして開くことができ、それぞれをズームしたり、異なる部分にスクロールできる。さらに、パッチャーのキーボード・コマンド(例えば、nはnew object)や自動補完機能によって、オブジェクトを素早く作ることができる。
ファイル・ブラウザ
ファイル・ブラウザは新しいウィンドウであり、データベースを用いてMaxの資源(パッチやメディア・ファイルなど)を管理する。このブラウザでは簡単にデータベース照会を行なって、見たいと思うファイルだけを表示することができる。ファイル・ブラウザのウィンドウ下部にあるプレビュー・ペインは、どのようなファイルでも素早く確認して、関連する情報へ導いてくれる。最も重要なことは、ファイル・ブラウザのウィンドウから任意のファイルをドラッグして、その種類に応じてパッチに追加できることである。
プレゼンテーション・モード
プレゼンテーション・モードは、パッチのユーザ・インターフェースを作成するための新しい方法である。これは、ユーザ・インターフェースを構成するオブジェクトだけを選択し、最も効果的であるように配置するもので、パッチの論理的な構成を変更しないで済むようになっている。プレゼンテーション・モードは、オブジェクトの位置や大きさを素早く正確に整えられるよう、最適化されている。
インスペクタ・ウィンドウ
Max 5のオブジェクト・インスペクタは、すべてのオブジェクトに備わっており、それはアトリビュート・モデルに基づいている。アトリビュートとはオブジェクトの特性であり、どのようなものでも、インスペクタで内容を見たり、内容を変更することができる。新しいカラー・エディタでは、プリセットを呼び出したり、保存できるとともに、異なる数値形式によって色を把握できる。インスペクタの項目はカテゴリに従って整理されており、各アトリビュートには理解し易い説明が付いている。同じようなインスペクタ方式が、Max 5の他の多くのエディタにも採用されており、その例としてはDSPステイタス、ファイル・プリファレンス、MIDIセットアップなどがある。
統合化されたドキュメント
Max 5はプログラミングの労力を軽減するように考えられており、必要に応じてオブジェクトや編集機能について、適切な情報を表示を行なう。新しいクルー(Clue)ウィンドウは、メニュー項目、オブジェクト、アトリビュート、ユーザ・インターフェースなどについて、状況に応じた情報を表示する。すべてのオブジェクトについてのリファレンス・ページは、クリックひとつで呼び出され(訳註*1)、内蔵されたWebブラウザに表示される。実際のところ、すべてのMaxのドキュメントはMaxに内蔵されており、Helpメニューから呼び出すことができる。
訳註*1 only a click awayが意味不明で、適当に訳しています。
デバッグとモニタ
パッチは、意識しないでいると、すぐに複雑になり、扱いにくくなる。そこで、何が起こっているかを解明するために、いくつかの新しいツールが追加された。ウォッチポイント・ウィンドウでは、任意のパッチ・コードを流れるメッセージをモニタしたり、テキスト・ウィンドウで調べるために履歴を残すことができる。また、任意のパッチ・コードでMaxの実行を停止し、新しくなったデバッグ・ウィンドウで、すべてのオブジェクトの状態を調べることもできる。複雑なデータをダイナミックにモニタするためには、オーディオのシグナル・プローブ(probe)によって、オーディオ・データを計測したり、数値を見ることができる。これは、見たいと思うパッチ・コードにマウス・ポインタを重ねるだけで良い。そして、Jitterのマトリックス・プローブ・ウィンドウでは、マウス・ポインタを重ねたパッチ・コードを流れているマトリックス・データの詳細が表示される。
時間のオブジェクト
四分音符ごとにbangを出力するようなmetroオブジェクトは、Max 5によって可能になる。時間を処理するほとんどのMaxとMSPのオブジェクトが書き直され、テンポに従った軽量的な時間の値を使えるようになった。新しいtransportオブジェクトは、時間に関連するオブジェクトをコントロールするマスター・クロックの役目を果たす。この新しいシステムを使いたくない場合は、metroを含めて従来のすべてのMaxオブジェクトを、これまでと同じようにミリ秒単位で動作させることができる。
さらなる特徴
- 新しいMaxウィンドウはソート可能であり、何らかのテキストやエラー・メッセージを表示したオブジェクトを検索することができる。
- Object Defaultsウィンドウでは、お好みのMaxオブジェクトを新たな色に設定することができ、それらをコレクションとして保存することができる。
- オブジェクト・パレットは、ユーザが作成したプロトタイプを含めて、すべてのユーザ・インターフェース・オブジェクトのビジュアル・カタログを表示する。
- アブストラクションは、動作しているパッチの状況に応じた編集ができるようになった。
- poly~オブジェクトは、マルチ・プロセッサの利点を活かすように構成することができ、オーディオ処理能力が大幅に向上する。
- 新しいパッチのFind機能は劇的に改善され、Webブラウザのページ内検索のように動作する。
- Max 5はMacとWindowsの両方においてロング・ファイル・ネームをサポートし、Unicodeのテキストもサポートする。