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iPhone DevTeamが身売り?

3/31にリリース予定だったPwnageToolの公開延期に続いて、iPhone DevTeamのサイトに、身売りしたよ宣言が掲げられています。ある団体にすべてを売却したそうですけど、それってApple?、あるいは、一儲けを企む事業者? (少なくとも日本時間では)4/1なのが、困惑に拍車をかけます(笑)。

iPhone-DevTeam-sells-itself.jpg

最後に、この10ヵ月間のご愛顧に感謝って文章がありますけど、そう言えば10ヵ月(正確には9ヵ月少々)しか経っていないんだよね、iPhoneのリリースから。いろんなことが目まぐるしくあり過ぎて、随分長い時間であるような気がするけどね。この激しいダイナミズムは、iPhoneならでは。本当に、いろいろと楽しませていただいています。

【追記】夕方見たら、以下のスティーブ君に変わっていました。ロシア語(たぶん)で何か言っているね。そう言えば、何故かロシアではiPhoneが熱いみたい。発売されていないのは同じだけど、負けてていいのか?日の出る処の人々(笑)。

iPhone SDKがバージョン・アップ

詳しくは書けない例の件で、iPhone SDKがバージョン・アップされました。ログイン前の誰でも見ることができるページにも、”New Version of the iPhone SDK is now Available”となっていますが、アッサリと書かれているものだから、見落としていました。

iPhone-SDK-beta2.jpg

Beta1からBeta2へのAPI変更点はこちら(要ログイン)。それから、スキー場じゃなくなって、Firmwareがバージョン・アップしたみたい。待ちわびている件も、”Now includes Interface Builder”となってますね。

【追記】今頃(3/28、午前10時過ぎ)Appleからお知らせメールが来ました。なんだ、今日アップデートされたばかりだったのね。

秘密の花園

いや、バーネットの小説じゃなくって、iPhone SDKのことです(笑)。「Appleがあなたに知って欲しくないと思っていたAPIたち」てな感じで、「iPhone Open Application Development」の著者Jonathan Zdziarski氏が書いた記事”The iPhone SDK: APIs Apple Didn’t Want You to Know About“が面白い。読み応えタップリ、試し甲斐アリアリです。

iPhone-APIs-Apple-Didnt-Want.jpg

公式SDK発表後は、いろんな思惑があるのかオモテには出ないところで様々な動きが展開しています。しかも、断片的な情報が多いから、追いかけるのが大変。この記事みたいなのが増えるといいんですけどね。

砂場で遊ぼう

イタズラ心でXcodeの検索ボックスに「sandbox」と入力してみたら、ゾロゾロ出てきました。これらはLeopardに加わったセキュリティ機能で、iPhoneにも使われているハズね。

ただ不覚にして、こんなベタな言葉が使われているとは知らなかった。sandbox_init()とかsandbox-exec()とかって、可笑しいよね。あと、Code Signingってのもステキ。コードは歌うよ〜♪と勘違いした(笑)。

Xcode-sandbox.jpg

GDataのObjective-Cライブラリが公開

iPhoneにも対応したGoogle Data API群のObjective-Cライブラリが公開されました。これまではAjaxとして利用していた以下の機能が、ネイティブにも利用できるワケですね。

  • Google Base
  • Blogger
  • Calendar
  • Code Search
  • Contacts
  • Documents List
  • Notebook
  • Picasa Web Albums
  • Spreadsheets
  • YouTube

Googleのすべてのサービスからすれば一部に過ぎないものの、それでもお腹一杯状態です。WebでできることはAjaxで、ですが、Objective-Cで目にも留まらぬ超高速処理ができれば、それは価値がありますね。ネットワークとiPhoneハードウェアとの統合も可能性が大きい。

Google-logo.gif

Googleと言えばAndroidですが、iPhoneと競合している雰囲気が希薄なのはナゼなんでしょうね? いや、水面下では激しい火花を散らしているのかもしれませんが…

iPhone Developer Programの資料

ウワサではン千人ともン万人とも言われていますが、有償のiPhone Developer Programに申し込んだ人のほとんどに、もうちょっと待ってねメールが来たようです。それが余りにも多いものだから、誰も承諾されていないのではないかと話題になっていました。私もしっかりゴメンナサイされちゃってます(US外だから当たり前だけど、US特派員もRejectされちゃったのよ)。

しかし、幸運にも承諾された人がいて、秘密のベールに包まれていたiPhone Developer Programの資料を公開しています。サイトのスクリーン・キャプチャやPDF書類が数ファイルありますね。

iphone-developer-program-site_m.jpg

もちろん、これ、NDA違反でしょうから、そのうち消滅する可能性が大です。

【追記】翌朝(3/20)にはPDF等が削除されていました。私もダウンロードしていませんから、コピーをくれ〜なんて尋ねないでくださいよ。

それから、TUAWの記事によれば、プログラムの承認はランダムに行なわれているみたいですね。ランダムに(間違って?)海外にも承認を出してくれればいいのにね。

StaticからDynamicへ

iPhone Software Roadmapの最終回(のハズ)は、いきなり脱線なんだけど、最初にゲーム機としてのiPhoneの可能性について書いておくね。プレゼンテーションでは、iPhoneが魅力的なゲーム・プラットフォームであること=目下敵なしのNintendo DS+Wiiの両方の特徴を同時に備えていることがが如実に示されていたよね。ゲーム機としてはUS$399は高いから、メモリ1GBで通話オプションの安価なiPhone liteを半額で出せばいいんじゃない? それ、私なら50台買います(笑)。

iphone-touch-fighter.jpg
iPhone Software Roadmapのムービー

さて、本題に入って、ちょっと思考実験してみる。それは、iTunes StoreよりApp Storeのほうが遥かに条件が良さそうってこともあって、音楽でも映像でもいいんだけど、何らかの表現物をアプリケーションとして流通させることね。ゲームやツールが典型的なアプリケーションだけど、それだけじゃない。

例えば、もっとも単純に、アプリの中にはAACファイルと再生ルーチン+αしか入っていないっていうヤクザな方法が考えられる。これをiTunes Storeのシングル1曲150円ではなく、App Storeで150円のアプリケーションとして販売する。さて、どっちが儲かるんでしょう? これを禁止する条項があるんだろうか? Limitationsに挙げられていたBandwidth hog(帯域喰らい)じゃないとして、Unforeseen(不測の事態)にされちゃ適わないけどね。

もうちょっとマシな方法としては、CD-ROM時代に流行った(?)ように、マルチ・トラック・ソースを入れておいて、ミキシング&エディットができたり、ループ&スクラッチできたりするようなアプリケーションも考えられる。インタラクティブ・ミュージックなんて嘯いたりしながらね。当然、アルゴリズミック・コンポジションやジェネレイティブ・ミュージックなどの試みも再挑戦してくるだろうし、楽器&エフェクター系のアプリケーションも山ほど出てくるハズ。

10年以上前からのパイオニア、Todd RungrenPeter Gabrielは、既に血眼で作業しているよ、きっと。いつも意外なところを突いて来るBrian Eno(& intermorphic?)はどうするんだろう? 最近の(でもないか?)OvalやAutechreあたりの連中はもう飽きちゃってるのかな? 有名・無名を問わず、この手の可能性を模索している人は一杯(?)いるワケだし、音楽だけでなく、写真、映像、言語、身体表現、その他いろんなジャンルが考えられる。志半ばながら、aka.iphone.appsでやっていることは、そーゆーこと(の一部)です。

これらが示すのは、要するにメディアはスタティック(静的)からダイナミック(動的)へと移行するってことね。いつも乱暴な言い方をしているように、デジタル・コンテンツには価値がないとして、アプリケーションには一類の望みを託したいところ。レンダリングされたデータは屍でも、アプリケーションはゾンビ並みには動けるからね。もちろん、アプリケーションもデジタル・コンテツの一形態であり、レンダリング(コンパイル)されたデータであることには違いないんだけど、ほら、違いは分かるでしょう?

iTunes Storeが革命的と言われても全然ピンと来ないのは、それは流通が変わっただけで、作り手と聴き手の状況としてはあまり変わっていないからだと思う。作り手は相変わらず、録音して編集して配布するだけだし、聴き手は選曲して購入して再生するだけだよね。便利になりました!嬉しい!ってくらいで、屍のビット列を右から左に転送しても、ちっともエキサイティングじゃない。

つまり、このサイトのサブ・タイトルが示しているように「音楽と映像をダイナミックに創造する! 」ことに未来がある。…と思うんだよね。ダメかな? そんなの要らない、面倒っぽいって思う人が、まだまだ多そうなのがツライとこなんだけどね(笑)。余談ながら、「最高の開発環境を徹底解説」している対象が、最近はMaxじゃないけど(でも、裏でがんばってます〜)、本質的には同じことです。

と、まぁ、だんだん説明するのが面倒になって来たので、半分も書かない腰砕け状態で終わらせます(笑)。回を追うごとに長文化していて、なんだかカッコ悪い(素直に反省)。そう言えば、最近の音楽配信を踏まえた論評って、まるで新しい観点がないって怒ってた知人がいたけど、それは違うと思うな。文章として書かれたものは既に終わっている、ってことでしょ。このサイトだって同じ。既にある情報を鵜呑みにするだけではダメダメね。

というわけで、iPhone Software Roadmapを巡る妄想妄言は、これにてオシマイ。2月と思っていたことが実際には6月に延びたけど、それ以外は大賞賛すべき発表でした。

iTunes StoreからApp Storeへ

iPhone Software Roadmapの第3弾はApp Store、これ今回の発表の中で一番重要かもしれない。なぜって、作る人は、それが完全に不可能でない限り、作ります。だけど、作ったものをどう伝えるかは別の話で、それをApp Storeがお膳立てしてくれるんだから、鬼に金棒(?)なワケです。aka.iphone.appsがComminity Sourceに登録された途端にアクセスが急増したけど、それと同じことが公式に、しかも数倍の規模で起こることになります。Reach every iPhone user directlyってヤツです。

iphone-app-store.jpg
iPhone Software Roadmapのムービー

さて、このApp Storeに関して、今のところ分かっているのは、次の2つ。

・開発者はiPhone Developer Program (Standard) の年会費US$99(約1万円)を支払う。
・開発者へアプリケーションの収入(販売価格?)の70%が支払われる。

これって、素晴らしく良い条件じゃない? 音楽流通の革命と呼ばれたiTunes Storeよりも条件が良い&面倒な手続きも少ないように思えるね(ちょっと調べただけでは分からなかったので、より良い条件のサービスがあれば、ぜひ教えて下さいまし)。

しかも、数百万曲も登録されているiTunes Storeの中では、曲が埋もれてしまうのは確実だけど、初期のApp Storeなら登録アプリケーションの数は数百個程度だろうから、間違いなく目立つハズね。数百個ってのは、現在の勝手アプリ数の2〜3倍くらい(?)としての想定で、それでもiTunes Storeの1万倍の有利さになる。

さて、単なる皮算用だけど、次のように仮定してみます。

・1人で1ヵ月でアプリケーションを開発したとする。
・アプリケーションの販売価格を1,000円とする。
・iPhone+iPod touchの総ユーザ数を1,000万人とする。
・1年間を通して総ユーザの0.1%、つまり1万人が購入したとする。

この条件で開発者が得る収入は年収700万円ですね。後の11ヵ月は遊んでいるワケだから、これまた結構良い条件ですね。aka.iphone.appsでの経験から、なんとなくそれっぽい数字にしたんだけど、これは控えめな設定かもしれないし、誇大な仮定かもしれない。それぞれの媒介変数値をン倍とかン分の1とかして、ニヤニヤしてみてください。

それで、いつも痛感するのは、IAMASのようなアーティスト集団にいると、周囲には「作る」人は沢山いるけど、それを「広める」ことまでは手が回らない。ましてや、収入を「得る」となると至難のワザだってこと。作ることと、広めることと、得ることは、それぞれ別の次元だから一人ではなかなかできないだよね。

だから、App Storeが何をもらたすのかに注目すべきだと思う。インターネットの地殻変動に繋がるかもと書いたのは、このことね。従来の物理的な流通とは異なるのは当然としても、AmazonでもYahoo!でもGoogleでもないし、Webベースの決済システムでもないんだから。今ビルドしたアプリケーションが、1,000万人のポケットに(いろんな意味で)繋がっているワケです。

それで言えば、いつも酷評している日本のケータイが既にやっているじゃんってことになるけど、それとはどう違ってくるのかが注目のポイント。Macは最初のGUIマシンじゃないし、iPodは最初の携帯音楽プレーヤじゃないし、iPhoneも最初のスマートフォンじゃないってことを思い出そう。Appleのお得意は再発明で、これが現れた途端、それ以前が霧散しちゃうんだよね。Appleは失敗も多いけどね(笑)。

ちなみに、One more thingだったUS1億ドル(約103億円)で応援するぜ〜のiFundもスゴイと思うものの、これはまだ具体的なことが分かりません。意外とバブリーなザル状態かもしれないし、審査が厳しくって縛り要件がきついかもしれない。でも、とびっきりの企画があって当面の資金に困っているなら、海外からでも応募できるとなっていますよ。

そんなこんなで、iPhone Software Roadmapの3要素(+1)、つまり、企業(Enterprise)、道具(SDK)、流通(App Store)、支援(iFund)が揃ったことになります。アイディアとアクション以外に言い訳をする余地がなくなっちゃいましたね。後は、iPhoneのエコ・システムの未来に賭けるかどうかだけです。さぁ、オマエ、どーするんだ?って言われてますね。

というわけで、めでたく3話完結!じゃなくて、実はもうひとつあって(One more thing)、第4弾エントリーに続きます。

toolchainからiPhone SDKへ

iPhone Software Roadmapの雑感第2弾は、待ちに待ったiPhone SDKについて。現在配布されているベータ版は、最終的な姿が素晴らしいであろうことを予見させるものの、それだけにオアズケをくらった犬みたいな気分になります。だから、6月に登場するであろうiPhone SDK正式版は、現在のMac OS X並みのフルセット環境が整備されて、誰もが狂喜乱舞するハズね。

一方で、これまでのtoolchainベースでは、Interface BuilderもInstrumentsも使えなかったし、まともなデバッガも利用できなかったことが、改めて感慨深く思えるな。よくがんばってたね〜って感じ(笑)。軟弱プログラマの私にとっては、これらがアルとナイとでは大違いだからね。それは、ほとんどの人にとっても同じなんじゃないかな。

例えば、Interface Builderが使える以上、ボタンの配置をコードとして数値指定するのはイヤだよね。ボタンが押された時の処理も、Interface Builderが(多少の冗長性が含まれているにせよ)エレガントなコードを生成してくれるから、自分で記述する気になれない。アプリケーションのGUI処理は、Interface Builderアリとナシとでは10倍以上効率が違ってくるハズです。

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iPhone Software Roadmapのムービー

もちろん、toolchainは凄まじい努力と熱意の成果だし、その恩恵を受けたことは大感謝すべきですね(ハイ、感謝しています!)。おそらく今後も、toolchainや脱獄ツールの開発コミュニティは活動していくんじゃないかな(期待!)。だって、Dock Connectorへのアクセスやバックグラウンド処理など、公式SDKでは隠蔽された部分があるからね。リスク保証を含めて、オルタナティブが常に重要かつ貴重な存在であるのは、この世のジョーシキです。

一方、個人的には今後はiPhone SDKでの開発に移行する予定。各種ツールが揃った甘美な環境に、軟弱者が誘惑されるのは当然の帰結。幻灯に誘われる蛾ですね。ただし、現時点のベータ版は完璧版ではないし、当面は実機では動かせないので、新しいアプリケーションやアップデートされたアプリケーションがaka.iphone.appsに加わることはナイ見込み。ちょっと寂しい気もするものの、6月になればドド〜ンと大展開できると良いな〜と思います。

といったところで、第3弾エントリーに続きます。

【追記】ポストして間もなく、こんなスクリーン・キャプチャが出てました。勝手開発チームは、ますますがんばりそうな雰囲気。実機に1.2または2.0をインストールしているみたいですが、新しいFirmwareをどうやって手に入れたんだろう?《iPhone Dev Team

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iPhone SDKへ移植

取り敢えずやってみようってことで、aka.iphone.appでは一番簡単なYes|No.appを公式SDK環境に移植してみました。現時点では実機で動かないので、シミュレータで動作させただけです。

もともと数十行もないコードだから、1時間程度で完了しましたが、それなりにお作法が違うので、戸惑う箇所もありますね。そのまま動く部分もあれば、クラスやメソッドが存在しない、または名前が変わった場合もあって、大規模なアプリだと結構大変かもしれません。それをとやかく言う筋合いのことじゃないですけどね。

iphone-yesno-aspen.jpg

【追記】登録以前のWebサイトから分かる内容はともかく、それ以上のことはイマイチなので、コメントアウトしました(笑)。