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ミテルだけDVD

東京プリン/avexのインタラクティブDVD「ミテルだけ」ってのが、5/23に発売されていました。この手の情報には疎いんだけど、気付いた瞬間、ワン・クリックしちゃいました。

このDVDは「これであなたも人見知り卒業です。」と銘打たれていて、ニコリともせず、ほぼ無言のまま(最後の方?に一言喋るみたい)正面を見つめ続けるだけの映像が96分。登場するのは総勢50人で、曾孫ギャル、お婆チャマ少々の他は、20歳前後のフツー&イマドキの女性ばかり。

人間関係が苦手で、社会に適合することに対して悩んでいる人を対象」に「人と目を合わすこと」の練習をするDVDってことなんだけど、これかなり怖い&素晴らしい。アート文脈でも、誤解半分に成立しちゃいそう。

ところで、このDVDの撮影時に、ミテルだけさんがナニを見てたんだろう?ってのが気になる。男性版とかも出るのかな?

【追記】DVDが届いて、しばらく見ていますが、やはり、なかなか怖いです。瞳に何が映っているか?(=ミテルだけさんがナニを見ているか?)は、DVD解像度では判別できませんでした。全体を通して、アイディアは拍手ものなんだけど、収録やオーサリングはイマイチです。残留ノイズやクロス・フェードは興ざめだし、オペレーション体系もスマートじゃない。もうちょっと丁寧に作ってね!って感じ。

STEIMが支援を要請中

オランダ、アムステルダムの電子音楽研究所STEIMが存亡の危機に瀕しているそうで、サポート・レター(STEIMの存続を訴える嘆願書)を求めています。STEIMと言えば、インタラクティブな音楽パフォーマンスの先駆者(研究機関)として有名だし、アーティスティックかつオルタナティブな姿勢も素晴らしいので、なんとか危機を乗り越えて欲しいところ。

詳しくは、STEIMの依頼文を読んでいただくとして、政府や市からの助成について否定的な答申があり、来期以降4年間の存続が危ぶまれているそうです。そこで、STEIMを正しく評価し、STEIMの存続を求めるサポート・レターを送って欲しいとのことです。WEBでのレター・フォームもありますし、同ページには英文での例文もありますから、STEIMを支援したいと思われる方は、レターを送られてはいかがでしょうか? 締め切りは5/26なので、すぐです。

個人的には3回程STEIMを訪問したことがあります。こじんまりとした施設ながら、充実した機材(ハイエンドではなくってマニアック、コンソールよりハンダごて、って感じ)と親切で熱心なスタッフの皆さんが印象的でした。ミッシェル・ヴァイスヴィッツ(STEIMのディレクター)やジョエル・ライアンらのユニークな人達とアイディア交換できたのも楽しかったな。そうそう、ネトシュカ嬢に会ったのもSTEIMだったけど、その後ロクに仕事もせずにトンズラしたらしい(ってウワサです、苦笑)。

ラウシェンバーグさん、さようなら

ロバート・ラウシェンバーグさんが亡くなられたそうです。享年82。《asahi.com

一般的には、現代美術家として飛び出る絵画(失礼!、Combineシリーズのことね)などで有名ですが、我々的には、メディア・パフォーマンスやらインタラクティブ・パフォーマンスやらのご先祖さまの一人として、記憶されるべき人ですね。以下の写真は、そんな代表作「Open Score」の一場面。ご冥福をお祈りします。

PlaceEngineとCore Location

iPhoneにはCore Locationが備わっているので、先のロケーション・アンプを見て、何故にPlaceEngineを?と思われた方もいらっしゃると思います。その理由のひとつは、PlaceEngineが勝手度(笑)が高いからなのですね。どちらもWi-Fi信号を元に現在位置を推定する点では似ているんだけど、推定の元となるデータベースへの登録が正反対のアプローチなのです。

まず、Core Locationは、開発元のSkyhook社が独自に情報収集するプロプライエタリ手法。情報の信頼性はSkyhookが保証しているとも言えるけど、Skyhookが調査していない地域では、何の情報も得られません。Submitができるものの、これは本質的ではないらしい。

一方、PlaceEngineは、開発元のクウジット社自身も情報収集しているけど、ユーザが独自に情報登録ができるオープン方式で、これが大きな違い。例えば、IAMASは小さな学校の割りには山ほどWi-Fiポイントがあるので、何時間かかけて位置情報を登録しまくれば、高精度位置情報Readyになっちゃいます。

つまり、Core Locationは伝統的・権威主義的な地図(=Britannica)で、PlaceEngineは現代的・集合知的な地図(=Wikipedia)なワケですね。技術的な優位性を含めて、どちらに軍配が上がるのかは興味津々ですが、勝手度、自由度としてはPlaceEngineのほうがステキでしょ? もっとも、ユーザとしては両方使えばいいじゃん、ですけどね。

ちなみに、Skyhookのサービス・エリアを見ると面白いですよ。日本では東京周辺と大阪周辺だけなのはマダマダですね〜って感じですが、彼らの行動が分かっちゃうところが素晴らしい。

コイツら成田と関空から日本に入出国したな〜とか、ツクバと松下(門真市)に行ったでしょ〜とか、関空からポーアイへ船で渡ったのかな?とか、ね。位置情報はプライバシー問題に直結しているけど、Skyhookの手法は(少なくとも初期は)、彼ら自身がプライバシーを露にしているワケです。すでにアルバイトくん達が調査を始めているようで(特に東京)、その痕跡が相対的に薄まりつつあるみたいです。

それから、PlaceEngineには撹乱情報も登録できるから、それにどう対処するのかはクウジットさんのお手並み拝見ですね。これまた集合知の問題と言うか特徴でもあるので、単純に位置情報が得られてウレシイという以上の興味が湧いてきます。

Mac FanにIAMAS紹介記事

Mac Fan誌5月号にIAMASの紹介記事(P.144〜145)が掲載されています。明らかにフツーの学校じゃない雰囲気が伝わるグッドな記事じゃないかな。「講義室での授業はほとんどない。(中略)まるでアトリエやデザイン工房のようだ。」ってまとめていただいてますけど、まぁ、そんな感じですね。授業は(それなりに)ありますけど、それで何かができるワケじゃないですから。そこから先の環境(人材+機材+α)が重要だと思うな。

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ちなみに、取材の際に、たまたま私が居合わせたものだから、IAMASの話はそっちのけで、Macウラ事情やiPhoneホラ予測に話が咲きまくっていました。でも、しっかり本題中心の記事になっているのは、サスガです。

iPodもZiPhoneで行こう

iPhone/iPod touchの脱獄&SIMロック解除の定番となりつつあるZiPhoneは、その後次々とアップデートが繰り返されて、現在はバージョン2.4。ってことは初期はイマイチなこともあった訳ですが、この手の開発としては無理なからぬところ。作者はフルタイム(1日に18時間)でZiPhoneに関わっていると書いてあるから、生活できるだけのドネーションが集まっているんでしょうね。Zihoneダウンロード専用サイトも開設されたりで、確かに力が入っています。

さて、ZiPhone 2.4でiPod touch 1.1.3(Software Upgrade 入り)を脱獄させたところ、なぜかエラーが表示されたけど、脱獄自体はできているみたい。脱獄作業中はiPhoneがCUIモードになって、高速にテキストが流れて行くのも素敵でした。

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【追記】昨夜(今朝?)Firmware 1.1.4がリリースされましたね。ZiPhoneを含む1.1.3対応の脱獄ツールは基本的に動作するそうですけど、より細かな確認や場合によっては一部修正が必要だそうで、正式な1.1.4対応版を待った方が良いみたいですよ。

iPhoneプレゼントに応募

iPhone・iPod touch ラボ」さんがiPhoneを抽選でプレゼントという企画をされています。同サイトへのトラックバックか記事にコメントすれば応募ということなので、トラックバックで参加してみます。

抽選方法はクリアだし、今日締め切りなのに、現時点での有効応募数は200件強だから、その辺の宝クジより確率高いんじゃない? US特派員は4台もiPhoneを持っているのに、私は1台も持っていないんだから、この抽選に望みをかけたいと思います。興味がある方は応募されてはどうでしょう?

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Make:に日本紹介記事

Make:は、そのスジでは有名な自作系マガジン(Web&紙の雑誌)で、電子工作やらガジットやらハッキングやらベンディングやら、まぁ、そーいったものをガンガン取り上げている希有なメディアです。しかも、この手にありがちなオタクっぽさは希薄で、なんとなくカッコイイ(かもしれない)と思わせるようなエディトリアル&デザインで、雰囲気を盛り上げています。

そのMake:で新しく日本でのMake:的動向を紹介する連載「Made in Japan」が始まるそうで、第1弾として「“Made in Japan” – V1」が掲載されています。ライターのMikeさんから教えていただきました。当然のことながら全編英文ですけど、ご一読をオススメします。

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このV1ではドクター中松から納豆(!)まで、いろいろと「日本」が取り上げられていますが、赤松のiPhone勝手アプリや、IAMASのPDP(という研究プロジェクト)から生まれたGainer、そしてThe Breadboard Bandに電気鼠をプレゼントしてくれたKaseoさんも紹介されていますね。KaseoさんもIAMAS近郊在住なので、なんだかIAMAS率(大垣率?)が高いです。(念のために書いておくと、このセレクションに私とかが関与したわけじゃないですよ〜笑)