iPhoneアプリの価格と販売数

先にポストしたように、Mac Fan 12月号の特集「非開発者向けiPhone SDK講座」がグッドなんですけど、ちょっと不可解な内容があったので、別ポストします。それは、4人の開発者へのインタビュー構成記事の中での、サン電子の方の「100円アプリはやめておいたほうがいい」という発言。

それぞれの人がそれぞれの立場で語られているので、その意見自体は尊重しますが、その理由としてアプリの販売数が「1日に10本ぐらいがいいとこ」なので、開発費の回収が難しいと言われているのが不可解です。私のアプリで最も売れていないのは「計算尺」ですが、それでも平均して1日10本以上売れてますからね。「計算尺」はオブソリートでアイロニカルなアプリなので、興味を持つ人は極少だと思います(だから、買った人はエライ!)。そんなアプリより売れないアプリって一体ナニ?って思うわけです。

この方の発言根拠が良く分からないものの、確かに価格と販売数のバランスは難しいですね。100円で10人も、1,000円で1人も、収入としては同じだけど、長期的にはどちらが有利になるのかは興味深いところ。iPhoneもApp Storeも、まだまだ黎明期なので、1年後にどうなるかを楽しみにしていましょう。それよりも、そんな暗中模索の今こそが面白い!ですよ。

少なくとも私は、MacやiPhoneを新規購入して労力を注ぎ込んでも、アッと言う間に元が取れると吹聴している楽観主義者です。別の音楽系雑誌の対談でも、豪華なクルマがすぐ買えるとか、イーノはバカバカしくってCDなんて作ってられないんだろうって話が出たくらい(これはいろいろと他の文脈もある話ですけどね)。もちろん、金銭的には何の保証もありませんが、行動する価値は間違いなくあります。

Mac Fan 2008年12月号

Mac Fan誌の12月号が届きました。連載第2回目のメイン・テーマはキーボードで、Apple II、Mac、iPhoneと3つのキーボードを巡っての考察。iPhone関連のレクチャーでは時々引き合いに出すネタで、今回は時系列を追って丁寧に書いてみました。サブ・テーマは泣く子も笑う(?)セカイカメラのTC50顛末記。なんだか随分昔のことのように思えちゃいますけど、2ヵ月半程前のことなのですね。

同誌では、他にも岐阜おおがきビエンナーレのレポートを書いていたり、iPhone開発者としてのインタビューがあったりと、今回は登板回数が多いです。がんばって書いていますけど、闊達な文筆家ではないので結構大変です。お手柔らかにお願いしますよ〜(笑)>編集長さま

それから、今回の誌面で素晴らしかったのは「非開発者向けiPhone SDK講座」。開発を始めるにあたって必要となる事柄が、納税関係の手続きなどを含めて、要領良くまとめられています。この手のことは時々相談を受けるんだけど、一度済ませちゃえば忘れてしまうので、このような情報がきちんと整理されていることは有り難いです。

ちょっと不思議なのは、iPhone SDKそのもののには触れられていないこと。タイミング的にNDA緩和が具体化する以前だったから当然ですが、逆に言えば、次号から「iPhone SDK講座」が本格的にスタート、今回は開発準備に絞った承前的特集なんだろうな、と邪推します。楽しみ、楽しみ。

iPhone Standard Agreement 20081020

iPhoneアプリケーション開発に関わる誰もが待ちわびた新しいNDAが、本日届けられました。iPhone Dev Centerにログインしようとすると、新しいNDAへの合意が求められます。NDAの文書は数ヵ国語で書かれていて、日本語は29ページからです。日本語文章に多少難があるような気もしますが、契約文章としてはこんなものかもしれませんね。

それから、iPhone Dev Center内にはフォーラムも設けられています。メッセージの投稿があるとメールが届くように設定できるのですが、あれよあれよと言う間に数十通もメールが送られて来たので、さっさと中止しました(笑)。メールには投稿本文が含まれないし、RSSもない(よね?)ので、フォーラムの進行を追いかけるのが大変かも。

11/8は東京でiPhoneセミナー

MOSA主催の開発者向けのセミナー「MOSA Software Meeting 2008」が開催されます。赤松は11/8の午後にiPhoneのオーディオ処理についてのセッションを担当。他にも興味深いレクチャーがあって、濃厚な2日間になりそうです。それなりの参加費なので、どなたでもと言う訳にはまいりませんが、ご興味があれば是非どうぞ。

MOSA Software Meeting 2008
日時:2008年11月7日(金)〜11月8日(土)
会場:株式会社毎日コミュニケーションズ マイナビルーム

Streaming Objects

Shanghai eArts Festival 2008のオープニングを飾る3日間のコンサート「Streaming Objects」は無事終了。事前には聞いていたけど、なかなか不思議な空間でした。パワフルPAは当然のこととして、川岸に幅数十メートルのスクリーンを架設して、5台横繋ぎでプロジェクション。その前に川に浮かぶステージがあり、カラフルな照明やサーチライトがグルグルする中、スモークが焚かれ、レーザーが舞い踊る。ここまでは野外フェスっぽいんだけど、4面LEDスクリーンの巨大立方体が川を曳航したり、空には電飾カイトが浮かんでいたりと、過剰豪華な中華趣味も満載。

そんな中で、「Snowflakes [Riverside]」を初日と2日目に演奏。作品としては、先日の[Prototype]版よりも数段パワーアップすることができました。ただし、残念だったのはiPhoneユーザが客席(ステージの対岸)で演奏できなかったこと。つまり、iPhoneユーザにステージに来てもらい、マイクとビデオカメラを向けてPA&プロジェクションしたので、それでは他のラップトッパー達と全然変わらないワケです。うむむむむ。

他にもいろいろとトラブルがあって、語るも涙、聞くも涙なんだけど、大規模コンサートの難しさが随所にありました。それだけに、きっとストレス満載だったと思いますが、にこやかに進行させていたキュレータのDajuin Yao氏に感服します。私なら考えるだけでヤになっちゃいますから(笑)。

それから、この手のコンサートだからでしょうけど、赤い本や青い本を読んでます、とか、オブジェクトやアプリを使ってます、って声を掛けてくださる人も多かったです。中には列車で33時間かけて中国内陸から来たと言う人もいて、絶句しちゃいました。この人は、以前にDSPに進学したいとメールをもらった人で、そんな奥地(失礼!)まで、DSPの名前が届いているってのも素敵ですね。

ちなみに、中国では3Gが試験段階だそうで、iPhone 3Gユーザも少なければ、Firmwareをアップデートしていない初代iPhoneユーザも多いそうです。

【追記】同じコンサートに出演されていたCarl Stoneさんがレポートを書かれていました。

【追記】公式(と思われる)記録ビデオがストリーミング配信されています。

iPhoneアプリを毎日1つずつ

新しいNDAはまだ届いていない(よね?)からフライングっぽいですが、PDF版書籍だけでなく、オンライン上でのソースコード公開も始まっています。Apps Amuckなるサイトの31 Days of iPhone Appsもそのひとつで、毎日1つずつ、iPhoneアプリを制作して、ソースコードを公開する取り組み。現時点で13日目のようです。昔のiApp-a-Day!(30日で30個)を思い出しますね。

このサイトで制作されているiPhoneアプリは、単機能の簡単なサンプル・プログラムですが、ダウンロードしてすぐに試せるのがお手軽でイイですね。

11/7は大垣でiPhoneセミナー

11/7にソフトピア・ジャパンでiPhone関連セミナーを行います。IAMAS(赤松)、iPhonez(八尾CEO)、頓智・(井口CEO)による講演と、IAMASの小田さん(学科長、CG・アニメーション作家)を交えてのパネル・ディスカッションで構成され、その後に交流会もあります。参加費は無料ですが、事前申し込みが必要です。

「iPhoneビレッジから世界へ〜新しいモバイル・ライフとエンタープライズ~」

【詳細・参加申し込み】

日時:2008年11月7日(金)
   開場 13:30
   開講 14:30〜17:30
  交流会 18:00〜19:30

会場:ソフトピアジャパン センタービル セミナーホール 【地図】

 写真中央上部の角を生やしたみたいな建物がセンタービルです。

10/18-19は上海で演奏

10/18と19の両日、上海で開催されているShaghai eArts FestivalにてSnowflakes [Riverside]を上演します。これは数十台(たぶん)の来場者のiPhoneによって演奏される作品で、新しいかたちのオーディオ・ビジュアル・パフォーマンスを目指して制作しています。この期間に上海にいらっしゃる方は、ご来場いただければ幸いです。また、iPhoneを持ってパフォーマンスにご参加いただける方を募集していますので、参加可能な方はぜひお願いします。

Snowflakes [Riverside]

日時:2008年10月18日(土)19:30 – 23:00
   2008年10月19日(日)19:00 – 22:00
会場:Shaghai eArts Festival

 

The iPhone Developer’s Cookbook

DNA緩和(?)後は大騒動が予想されますが、その先陣を切ってErica Sadun女史の「The iPhone Developer’s Cookbook: Building Applications with the iPhone SDK」のPDF版が発売されました。Sample Contentsにずらずらと目次が掲載されているので、内容はおおよそ見当がつくでしょう。US$31.99ですが、Member Savingsがあって、US$22.39でした。

それは素晴らしい!んだけど、もう新しいNDAって届いているの?

PhoneFingerで指出現

画面キャプチャしちゃうとなんだかフツーですが、これはWonder Warp Software社のPhoneFingerでMaxを操作しているところ。実は、このアプリ、マウス・ポインタを実物大の指(手付属)にしちゃいます。本来は、iPhoneのGUIデザイン時に指の大きさが分かるようにするユーティリティですね。

iPhoneのスクリーンは解像度が高い(160dpi)ので、一般的なMacのスクリーンで作業すると、ついつい小さめのGUIを作っちゃうんですね。そんな時にPhoneFingerを使って、ちゃんと操作ができるか確かめましょう〜ってことのようです。だけど、それだけでは飽き足らず、指を押し付けたり、スクリーン上に指紋を付けたりする機能まであります。素晴らしい。