雰囲気メガネのシミュレータ

雰囲気メガネはMIDIやOSCによって光り方をコントロールできるようになっています。そこで製品より一足先にMaxで作成した雰囲気メガネ《非公式》シミュレータを公開します。これで雰囲気メガネへどのようにMIDIメッセージやOSCパケットを送れば良いかが分ると思います。

OSC-Fun'iki 1.0

MIDI-Fun'iki 1.0 SimFun'iki 1.0

雰囲気メガネ《非公式》シミュレータ(Maxパッチ)をダウンロード

ダウンロードしたアーカイブには3つのファイルが含まれていて、そのうちSimFun’ikiがシミュレータ本体で、MIDI-Fun’ikiはMIDIメッセージ送信のサンプル、OSC-Fun’ikiはOSCパケット送信のサンプルとなっています。Maxでプログラミングされる方はMIDI-Fun’ikiやOSC-Fun’ikiを改造すれば良いですね。Maxを使わない場合も同等のMIDIメッセージやOSCパケットをSimFun’iki(を開いているMaxアプリケーション)に送ればOKです。SimFun’ikiは雰囲気メガネのように光る(色が変わる)はずです。実際に雰囲気メガネを使う場合は、ペアリングしたiOSデバイスに対してMIDIメッセージやOSCパケットを送信するだけです。

もっとも、シミュレータは雰囲気メガネの挙動を忠実に表しているわけではありません。雰囲気メガネはディスプレイのように色域が広いわけでも、応答が速いわけでもないからです。応答速度などは出荷直前まで調整が続けられますので、現時点では具体的な数値を挙げられません。ただ、高速に光が点滅するようなコントロールは無理だと考えたほうが良いですね。そのような制限もありますが、ご自身のアイディアで雰囲気メガネを制御する楽しさと可能性にご期待いただければ嬉しいです。よろしくお願いします〜!

雰囲気メガネの出荷予定

雰囲気メガネは2015年1月15日より出荷を開始し、1月中には支援者様全員への出荷を完了する予定となりました。当初は2014年12月中旬に配送予定としていましたので、1ヵ月ほど遅れることになります。お待ちいただいている皆さまには大変申し訳なく、お詫び申し上げます。

FUNIKI-1

少し事情を書かせていただくと、まず、眼鏡のフレームの調整に時間がかかりました。国内外でデモをしていたプロトタイプ(試作品)は3Dプリンタの出力ですが、製品は金型による射出成形になります。この金型の調整は切削や研削と放電加工を繰り返して行い、僅かに変更するだけでも何日もかかります。快適な使用感が得られるように、何度か微調整を行うことが必要でした。

また、ハードウェアとソフトウェアに関しては一般的な状況で問題なく使用できる状態になり、これまでのプロトタイプに比べて、安定性も利便性も向上しています。ただ、特殊な状況では各種の通知(ANCS)やペアリング(ボンディング)が失われることがあり、原因が解明できずにいました。

この問題はハードウェアの根幹部分での対処が必要であり、チップ・メーカーと連絡を取りながら検証を進めていたところ、最近になって改善の目処が見えてきました。これを反映するとなると全体の行程が遅れますが、特殊とは言え存在する問題に取り組むために時間をかけるのが望ましいと判断しました。

そこで、一旦は決定していた生産ラインを組み直し、スケジュールを再調整しました。少しの変更が全体へと大きく波及します。当然のことながら、この時期はクリスマスや年末年始の休暇があるために、何日もの停滞が生じます。一日でも日程を短縮できるように関係者の協力をいただきながら、ようやく最終的な出荷予定を確定できた次第です。

以上の事情により、出荷が遅れることを重ねてお詫びします。ご理解いただき、これまで通りご支援いただければ幸いです。なお、これまでもこれからも、開発スタッフが最大限の情熱を傾けて奮闘していることを最後に申し添えさせてください。1月には最高の雰囲気メガネをお届けできると思います。どうぞ、よろしくお願いします。

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10月25日は羽島で展示

羽島市で開催される「なまずまつり2014」において、同実行委員会からの委嘱作品「ハシマ・スマイル」を上演展示します。これはドイツ人メディア・アーティストWolf Nkole Helzle氏と共同制作で、市庁舎や商店街の壁面に投影する映像インスタレーションと、地元の和太鼓との共演によるパフォーマンスからなります。一夜限りの上演展示となりますが、よろしければお越しください。

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なまずまつり2014
メディア・アート・インスタレーション&パフォーマンス
Wolf Nkole Helzle(ドイツ)+赤松正行(日本)「ハシマ・スマイル
羽島太鼓「羽島の響

日時:2014年10月25日 17:30〜21:00
会場:羽島市役所北側壁面、竹鼻商店街通り石黒邸壁面

10月25日より東京で展示

現実を拡張し現実を変容させるARARTプロジェクトが、写真、CG、動画の制作やストックフォト販売などを手掛けるamana(株式会社アマナ)と共同制作しARART作品を東京で展示します。これは9月にロンドンのTENT LONDONで好評を博した新作5点を、よりブラシュアップしてTOKYO DESIGNERS WEEKに出展するものです。お近くにお越しの際は是非ご覧ください。

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TOKYO DESIGNERS WEEK 2014 / amana x ARART

会期:2014年10月25日〜11月3日 
会場:明治神宮外苑絵画館前
   クリエイティブライフ展 CL114
   要入場料

10月10日より秋田で展示

現実を拡張し現実を変容させるARARTプロジェクトが、秋田で開催される文化庁メディア芸術祭秋田展で展示を行います。今回は秋田蘭画の代表作である小田野直武「東叡山不忍池図」(1770年代)を元にしたAR絵画の新作をCG・アニメーション作家の小田英之+氏と共同制作します。秋田蘭画は江戸時代に西洋画の技法を取り入れて描かれた日本画であり、現実と幻想を行き交うARARTプロジェクトに相応しい題材と言えそうです。展覧会後半には「ウロボロスのトーチ」が加わり、ARARTを用いたワークショップも予定されています。機会がありましたら、ご高覧いただけますようご案内申し上げます。

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文化庁メディア芸術祭秋田展 仙北市会場
赤松正行+ARART Project+小田英之+「東叡山不忍池幻視之図」
会期:2014年10月10日〜10月20日
会場:なかの太田家の蔵

文化庁メディア芸術祭秋田展 秋田市会場
赤松正行+ARART Project+小田英之+「東叡山不忍池幻視之図」
赤松正行+ARART Project「ウロボロスのトーチ」

会期:2014年10月25日〜11月3日
会場:アトリオン美術展示ホール

10月2日よりトルボヴリェで展示

現実を拡張し現実を変容させるARARTプロジェクトが、スロベニアのトルボヴリェで開催されるSPECULUM ARTIUMなるフェスティバルで展示を行います。今回はお馴染み(?)の「ARART名画シリーズ」、「ウロボロスのトーチ」、「スマイル・ワールド」、「ARの国のアリス」の4作品に、スロベニアの古典絵画を素材とした新作が加わり、学生向けのワークショップも行うことになっています。お近くにお越しの際は(ってあまりないか)是非お立ち寄りください。

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展覧会「ARART in Slovenia
会期:2014年10月2日〜10月4日
会場:Nova Galerija DDT

10月1日より帯広で展示

現実を拡張し現実を変容させるARARTプロジェクトが北海道清水市および帯広市で開催されるメディア芸術祭十勝帯広展に「ウロボロスのトーチ」と「ARの国のアリス」を出展します。両作品が展示される十勝千年の森は現代アート作品が点在する広大な庭園なので、メディア芸術はもちろん、一日のんびり過ごせるのではないかと思います。機会がありましたら、是非お出掛けください。

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メディア芸術祭十勝帯広展
展覧会「ウロボロスのトーチ」「ARの国のアリス」

会期:2014年10月1日〜10月13日
   11:00~17:00/期間中無休
会場:十勝千年の森(北海道清水町羽帯南10線)

9月20日より逗子で展示

逗子メディア・アート・フェスティバル改めメディアーツ逗子に、昨年に引き続きARARTプロジェクトから「Moments of Bloom」を出展します。これは北村穣氏を中心に制作されたAR絵画(変容現実絵画)で、長期間の微速度撮影によって花が開花する様子をとらえ、花の生命力や個性が映し出されます。この作品が逗子市内の店舗約20ヵ所に展示されますので、お近くにお越しの際は是非ご覧になってください。

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AR絵画「Moments of Bloom」
メディアーツ逗子
会期:2014年9月20日〜9月28日
会場:神奈川県逗子市市内各所
    

8月26日よりサンパウロで展示

昨年に引き続き、南米最大のメディア・アート・フェスティバルFILE (Electronic Language International Festival)にて、ARTARTプロジェクトの「名画シリーズ」と「ARの国のアリス(壁画版)」が展示されます。サンパウロにお住まいの方、旅行される方は是非ご覧になってください。

ところで、今年はメンバーが誰も呼ばれないままの再展示です。と言うのも、名画とアリスは著作権が消滅した絵画であり、対応するARARTアプリはApp Storeで無償公開しているので、実は誰でも何処でも展覧会を開催できます。ご丁寧にも昨年展示した絵画は現地に残っているので、印刷の手間すらありません。デジタル・コンテンツに価値がないことを証明するエピソードですね。

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展覧会「ARART Masterpieces, ARice in Wonderland」at FILE SP 2014
会期:2014年08月26日〜10月5日
会場:SP Digital Art Gallery

9月18日よりロンドンで展示

現実を変容させるARARTプロジェクトが、写真、CG、動画の制作やストックフォト販売などを手掛けるamana(株式会社アマナ)とタグを組んで、ARARTの新作をロンドンで展示します。これはロンドン・デザイン・フェスティバルの一環として行われるTent Londonへの出展で、昨年は33,000人もの来場者があった大きな展示会だそうです。この時期にロンドンにいらっしゃる方は是非お越しください。

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Tent London / Tokyo Designers Week in London 2014, Tokyo Imagine
展覧会「amana x ARART」
会期:2014年9月18日〜9月21日
   2014年9月18日 10:00〜19:00
   2014年9月19日 10:00〜20:00
   2014年9月20日 10:00〜20:00
   2014年9月21日 10:00〜18:00
会場:Hall G5, Ground floor
   Old Truman Brewery
   Hanbury Street, London E1 6QR

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