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Pythonで行こう!?

DSPコースではNodeBoxをモチーフにPythonワークショップが始まったようです。Pythonは近年注目のスクリプト言語ですね。言語自体は簡素で、ライブラリが充実しているという昨今のトレンドにもピッタリ一致。Leopardではデフォルトでインストールされているので、ターミナルでpythonと叩くだけで起動します。起動した後は、それだけでは困っちゃいますが(笑)。

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Pythonは3DソフトのMayaやShade、VJソフトのModul8などに組み込まれていることでも有名です。Ableton Live用のLiveAPIなんてプロジェクトもあります(ありました?)。つまり、アプリケーション内部で動作して、アプリケーションをコントロールしたり、アプリケーションの機能を拡張できる訳です。NodeBoxもそのひとつで、NodeBox自体は描画エンジンで高精細な2D描画に強いみたいね。

今年のDSPワークショップは、1年生向けに6月にProcessing、7月にMax/MSP/Jitter、11月に画像解析(cv.jit)を経て、12月にPythonなので、学生もなかなか大変だと思います。ただ、いずれも数回程度の導入的なワークショップなので、各言語に精通するのが目的ではなく、プログラミングそのものや各言語固有の考え方に慣れるって感じかな。

それに、万能言語は存在しないから、適所適材で言語を使い分ける柔軟さも重要ね。Maxで日本語処理をするのは無謀だし、Flashでインタラクティブ処理をしようと思っても泣きを見るだけですから。とは言え、複数言語を使い分けるのは頭の切り替えが大変で、同時進行は難しいかも。   

【追記】そうそう、MaxでPythonを利用するnyptho、py、pyextといったオブジェクトもあります。Max Objects Databaseで検索してください。

CoreMIDIServer.frameworkの幽霊

Leopardになってから、Maxを起動する度にCoreMIDIServer.frameworkというフォルダがDockに現れていました。実害はなかったので放置していましたけど、さすがに気になって調べてみると、これはLeopardに対応していないMIDIドライバがインストールされていると起こる現象だそうです。

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解決策は、当然のことながら、Leopardに対応したMIDIドライバをインストールすること。でも、まだ対応していない製品も少なくないので、その場合は、/Library/Audio/MIDI Driversフォルダにある非対応ドライバ(.pluginファイル)をゴミ箱に捨てるしかないですね。

Tigerからアップグレードした人や、移行アシスタントを使って各種ファイルを自動転送した人は要注意でございます。

クルマにもOS X

Engadgetの記事で知りましたが、VolkswargenとAppleが協業中との噂は、コンセプトカーSpace Up!に搭載されているGUIとして現れて来たようです。正面のダッシュパネルも横のカーナビ系パネルも、OS X風というかLeopard風というかCover Flow風になっています。しかも、Volkswargenは今後このGUIを全車種に導入していくとか

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これまた、OS X汎神論ですね。クルマの操作系、特にカーナビのGUIは無茶苦茶なものばかりなので、これは待ち遠しいです。ちなみに、ここ数年のマイカーはNew Beetle→New Beetle Cabrioletなんだけど、最近のVWはイマイチなので、さっさとリリースしないとダメでしょう。

ただし、これに限らないけど、GUIは見なければ操作できないのが最大の難点。クルマのUIとして、Appleがどうアレンジするのか、お手並み拝見ですね。近代以降の視覚依存性からの脱却に、未来はかかっています。

GrandPerspectiveの眺望

TidBITSで紹介されていたので、試してみたら、とても奇麗なので気に入りました。奇麗なだけじゃなくって、なかなか役立ちます。これは、GrandPerspectiveというユーティリティで、私のMacBook Proのハードディスクの内容をグラフィカルに表示したものです。

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個々の矩形がファイルを示していて、その大きさはファイル・サイズに対応しているとか。同じフォルダに含まれるファイルは同じ色で示され、フォルダごとに近接してまとまるように配置されるみたい。マウス・ポインタで示せば、ファイルの名前が表示されます。

目立つところを調べてみると、右下の赤い四角はスリープ・イメージ、中央やや左下寄りのオレンジぽい一群はDVDのキャッシュ・ファイル、左端の細かな赤い集まりは高品質ピアノのマルチ・サンプルといった具合でした。

このソフトウェアはフリー(オープンソース)なので、早速ダウンロードして、ウットリしてみてください。起点となるフォルダを変えて描画したり、毎日描画してコレクションするってのもイイんじゃないかと思います。あと、これがGoogle Mapのようになるとサイコーですね。

GPhoneはアンドロイド

ウワサのGoogleケータイは、Androidなるモバイス・デバイス用のソフトウェア・セットとして発表されましたね。SDKは11/12(来週じゃん)に公開となってます。

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面白いのは、AndroidはGoogleが中心であるものの、通信キャリアやハードウェア・ソフトウェア会社など33社によるOpen Handset Allianceを形成していること。そのメンバーにKDDIとDoCoMoが入っていて、XxxxXxxxは入っていない。ってことは…ってことですか? 他にもいろいろ邪推できますね。個人的にはAdobeが入っていないのがステキだと思います(さようならFlash)。

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Tigerでも画面共有

おっと、スミマセン。別件で調べものをしていて気が付きました。Tiger(Mac OS X 10.4)にもVNCによる画面共有機能が備わっていました。共有環境設定のサービス一覧にあるApple Remote Desktopをオンにして、アクセス権を設定するだけ。iPhoneのVNseaでも大丈夫でした。無知でしたね〜陳謝。

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ところで、Leopardでは画面共有の設定項目が少ないように見えますが、LeopardではApple Remote Desktopの機能が、リモートマネージメントに移っているようです。

Leopardの画面共有

Leopardの画面共有はVNCです。ってことは、iPhoneのVNseaでもアクセスできるんじゃない?と思って試してみたら、正解でした。ちゃんと動きます。つまり、Vine Server for OS Xをインストールしなくても、こんな風に遊べます。デファクト・スタンダード万歳ですね。

Leopardでの設定は簡単。フツーは共有環境設定を開いて「画面共有」にチェックを入れるだけ。ただし、VNseaは閲覧だけでは我慢できないらしいので、「コンピュータの設定…」ボタンをクリックして、オプションも許可しておく必要があるみたいです。

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Leopardでrootを有効化

Mac OS Xはデフォルトではrootユーザ(スーパー・ユーザ)が無効になっていて、suやsudoがエラーになります。そこで、NetInfoマネージャを使ってrootを有効化するのが、これまでの定番でした(よね?) ところが、10.5にはNetInfoマネージャが存在しないんです!

それじゃどうやってrootになればイイのだぁ?とWeb検索してみると、ちゃんと方法がありました。

【解決法】ターミナルを開いて、

sudo passwd root

とタイプしてreturnキーを押す。これで、あなたのパスワード、新たに設定するrootパスワード、確認のためにもう一度rootパスワードと3回入力を求められますので、それぞれ適切に入力すれば完了です。

他にも、インストールDVDから起動して、ユーティリティ・メニューの「リセットパスワード…」を選べば、rootユーザを有効にして、パスワードを設定することができるようです(未トライ)。

いずれの方法も、随分以前から(10.0から?)あるようで、単に私が無知だっただけみたい(苦笑)。ジョーシキかもしれませんが、他にも迷っちゃう人がいるかもしれないので、書いておきました。

【追記】もうひとつの方法として、ユーティリティ・フォルダにあるディレクトリユーティリティに使って、rootパスワードの有効化ができることも分かりました。ウィンドウの左下にある「カギ」アイコンをクリックして、ユーザ・パスワードを入力すれば、編集メニューの「ルートパスワードを有効にする」が選べるようになります。同メニューには「ルートパスワードを変更…」もあります。この方法は、以前のNetInfoマネージャ風の操作ですね。

Quartz Composer 3.0

Leopardにおける期待の星のひとつがQuartz Composer 3.0です。かつてはGraphics Toolsフォルダにオマケっぽく入っていましたが、Leopardからは昇格してXcode、Interface Builder、Dashcodeと同格扱いです。立派になりました(笑)。

Quartz Composer 3.0を利用するには、LeopardのインストーラDVDからのXcode Toolsをインストールね。/Optional Installs/Xcode Tools/XcodeTools.mpkgです。インストールすれば、/Developer/Applicationsに鎮座しているはずです。

さて、Quartz Composer 3.0の新機能は、HelpメニューからRelease Notesを選ぶと、ずら〜っと表示されます。新しく追加されたPatch(Maxでのオブジェクトに相当)だけでも、36種類ありますね。Quartz Composer Visualizerでマルチ・スクリーン表示やクラスター処理が簡単になるとか、プラグイン(Custom Patch)開発が可能になったとか、側面支援もバッチリです。

quartzcomposer3.jpg

Quartz Composerはグラフィック・エンジンとしては極めて高性能だったものの、拡張性に乏しかったので、適用範囲が限られていました。JavaScriptは使えても、QC自体の制約が結構多かったような気がします。つまり、スクリーン・セーバーとかVJツールとかにしかならなかったのですね。

しかし、QC3は正式にOSCに対応したので(OSC SenderとOSC Receiver)、事情は一変しそうです。つまり、ややこしいことはMaxあたりで処理して、OSCで遣り取りできますからね。aka.iphoneやLemurを使って、映像パフォーマンスなんてこともOK。通信速度が十分に速ければ、QC自体は単なるグラフィック・エンジンで構わないことになります。

一方で、QC自体の処理能力もかなり強化されているみたいです。例えば、Image PixelというPatchは、画像のピクセル値を出力してくれます。簡単なことのようで、QCでは画像のGPU処理が大前提だったから、これまではピクセル処理ができなかったんですよね。

ピクセル処理が可能となれば、画像解析ができることになります。ジャン=マルク氏にcv.jitならぬcv.qcを作ってもらいたいところ。いや、まぁ、Max & cv.jit -> OSC -> QCでいいんですけどね。

【追記】考えていることは誰も同じみたいで(笑)、CV的なサンプルがいくつか入っていました。Optical Flowとか、そのものズバリもありますね。

Leopard登場〜Maxも動作!

もうすぐ店頭販売が始まる頃ですが、Apple Storeでワン・クリックしたおかげで、一足早くMac OS X 10.5 “Leopard”が届きました。小さなパッケージの中に輝くキラキラ宇宙にニヤニヤしながら、早速インストール。

新デスクトップやらTime Machine、Spacesといった、誰でも取り上げそうな事柄はさておいて、2061:Maxオデッセイ的な観点(って何?〜笑)から、Leopardをチェックしています。

となると何と言っても気になるのは、Max/MSP/Jitterの動作ですね。はいはい、大丈夫ですよ。ちゃんと動作しています。すべてクリーン・インストールして、いくつかのパッチをデモ・モードで軽く動かした程度ですけどね。どこかに落とし穴があるかもしれませんが、少なくとも馬鹿PACEが邪魔して、起動できないってことはないようです。ひと安心。

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ところで、宇宙モチーフ(&オーロラ?)やらタイムマシンやら、なんだがマネされているような気もしますね(笑)。ま、どちらもオリジンじゃないので、大したことないけど、なんとなく趣味が合ってるようで、ちょっとニヤニヤしている訳です。